106.このあと起きる事は
ウグスティンはカミーナにいろんなことについて説明したが、あまりにも長かったので夜が開けようとるる時間になっていた。
「ウグスティン様、徹夜で教えてもらってありがとうございます。あの二人は神の使いと同等ってことなのよね」
カミーナは眠そうにあくびをしながら話していた。今日は午前中は予定が組まれていない(組まなかった)ので、まだまだゆっくりする事が出来た。だから徹夜してもそれほど問題ないはずだと思っていた。
「カミーナ、二人の事をたのみますよ。この世界の希望なのですから。その前に、充分スキルをアップしてもらわないといけませんがね」
「わかりました。御神託の指示と通りにします。でも、なにか間違っていたらまた指摘してください」
そういってウグスティンにキスをしたら彼は泡のように消えてしまった。そう彼は神僕が待機している世界に戻っていってしまったようだった。
「いつもの事だけど寂しいわね。でもあの人が言っていた二人って、そろそろ到着するかな?」
彼女がの寝室から見下ろすジェムシームの町が広だっていた。この町は比較的新しく作られた町であったが、地球で言えば中世欧州の風景に酷似した低い石造りの建物が並び立つ光景だった。
今日はアサミとタクヤが到着する予定だった。だからカミーナは気になっていた。それに、これからおきることを考えると、現在こうしてゆっくり出来るのも最後かもしれなかった。




