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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
45/53

第45話

「次は俺でいいか?」

「どうぞどうぞ」


次はレイが魔方陣に血をたらす。

傷が塞がれないのは幻術で幻を見せているから。

本当は塞がっている。


「汝、我とともに歩む者 ユウェルシード」


呪文を唱えるとルキくんと同じよう魔方陣が光だしレイを包み込み、光が収まるとレイは消えていた。


「あれ?レイは?」

「またか」

「まただな」

「まただね」


◆◇◆◇


レイサイド


「此処は屋敷?」


ルキと同じように使い魔となるやつに呼びだされたようだ。


「まあ、適当に進んでみるか」


10分後


「長いな、先が見えん。扉が全くというほどない」


30分後


広い廊下を歩いていくが誰との鉢合わせしない。


「おかしい」


このような屋敷だ、使用人がいてもおかしくない。

なのに誰とも鉢合わせしないのだ。


「この屋敷と屋敷の主には悪いが[黒炎]」


黒い炎が屋敷を燃やす。


「燃やさなくたっていいやろが!」

「!…っ」


気配に気づくのが遅れ誰かに頭を叩かれた。


「全くもう、しかも黒炎やろ光がないと消えへんやないか!」


黒い蝙蝠の翼を持った怪しげな方言を使う男(悪魔)が現れた。


「お前、今すぐこれ消せ!」

「ああ」


俺は言われた通り黒炎を消した。


「はぁー、危ねー。お前なー誘きよれるにしても他に方法があったやろ!」


確かにそうだ、だが、この方法にしたのは


「この方が手っ取り早い、一発だ」

「人様の迷惑考えろー!」

バシッ


頭を軽く叩かれた。

お前は悪魔だろうが……。

こいつはルキと似た雰囲気を感じる。


「はぁ、本題に入るか。俺は7つの大罪が一つ色欲の悪魔アスモデウス」

「俺は……レイだ」

「その間はなんだ」

「契約してくれたら言おう」

「ほう。俺を使い魔にしようとするか」


さすがは大悪魔、威圧感とかがすごい。


「……まあ、暇潰しや逃げ場所になるか」

「はぁ?」

「よし、契約しよう。手貸しや」


言われるがまま、魔力を流され契約は成立した。


「で、さっきの間はなんや?」

「はぁ、魔族吸血鬼種四天王が一人、血の王レイ・モア・フェイト。俺の本名だ。人間ではレイ・ラビリタと名乗っている」

「人間?」

「今、人間の所に混ざっている」

「なんで、人間の所なんかに?」

「とある同胞が人間の所に行きたいと……」

ポンッ


アスモデウスに同情され肩を叩かれた。


「次は俺が、なぜ誰とも鉢合わせにならなかったのだ?」


アスモデウスは自分を指差して、


「色欲」

「なるぼど」

「納得せんでくれ!今のは冗談や!男はお断りや!」

「で?」

「此処は俺が作った一次的な空間や」

「そうか。そろそろ戻りたい」

「了解」


◇◆◇◆


「お帰りなさい。レイ」


魔方陣が光だし、レイと悪魔が現れた。


「悪魔か」

「ああ、色欲のアスモデウスだ」

「アスちゃんがレイの使い魔か」

「本当に顔が広いな。お前」

「リョウ先輩、顔が広いの範囲を越えていますよ」

「ちゃん付けやめてくれへんか。クレハ」

「えー、やだ」

「悪魔しかも7つの大罪の大悪魔にちゃん付けって、サクライは怖いもの知らずだな」

「クレハの知り合いなら燃やすのも当たり前か……」


アスモデウスは遠い顔をして燃やすとか言い出した。


「どういう意味よ!」

「お前だって、空間壊したやろが!」

「出てこないのが悪い!」


そうアスモデウスは命と同じく天界次代に出会った。

扉もない悪魔とも鉢合わせしないから適当に壊せば誰かしら出てくらーと思いそこらへん破壊してみたのだ。


「紅葉の順番だぞ」

「はーい」


私は魔方陣に血をたらし、


「汝、我とともに歩む者 ユウェルシード」


魔方陣が光だし、私を包んだ。


「今回の転校生はすごいな」

「また行ったな」


◆◇◆◇


「私の使い魔ちゃんは何処かな?」


私は今、天界次代の時にいたような森にいます。


「あれ?彼処?」


なんか動くモノを発見したから神眼に力を込めて見てみると、


「……っ!」


私はもうスピードでそこに向かった。


◇◆◇◆


「クレハはいつ頃覚醒するかのぉ?」

「さあな?」

「エデル兄ー、オルジィー」

「クレハの声が聞こえるな」

「そうじゃな」

「……?」

「……!」


ドン


「おっと」

「エデル兄!オルジィ!」

「クレハ!」

「クレハ!なぜ此処に!」

「わかんない!」


神眼で見たモノはオルジィとエデル兄だった。

ということは此処は天界だ。


「まあ、お茶しながら話を聞こう」

「やったー。オルジィの紅茶だ!」

「そんなに喜んでくれると嬉しいのぉ」

「そんで理由は?」

「今ね、人間の学園に通っていて使い魔召喚していたら此処に呼ばれたの」

「今着ているのは制服か?」

「そうだよ」


私は二人の前でクルッと回った。


「似合っているぞ」

「うむ、可愛いのぉ」

「えへへ」


二人に誉めてもらってくすぐったいけど嬉しい。


「話を戻すが」

「使い魔のぉ、誰か、良いのがいたかだろうか?」

「クレハはどんなのが良いんだ?」

「んー?モフモフがいい!」

「動物系統か」

「龍もいいな」

「龍ならいいのがおろぞ」

「ほんと」

「クレハも会っているぞ」

「?」

「ああ、あいつか」


私が会ったことがあって龍か……多すぎてわかんない!


◆◇◆◇


「お姉ちゃん!」

「なっちゃん!」


丁度良い龍ってなっちゃんか。

なっちゃんは空龍というSSS級のレア龍。

属性は空という焔属性の上をいく太陽属性と闇なのに浄化さようがある月属性が合わさった奇跡の龍。

太陽も月もこの龍しか持っていない。

オレンジ色の髪に銀色の瞳をした男の子?

ポンッ


「寂しかったよ。クレハ」


このように青年にも人化する。

どちらも使い勝手がいいと言っていた。


「ナツメにな、クレハの使い魔になってもらおうと思ってな」

「え!本当に!」

「うん」

「ずっとクレハと一緒にいられるんだね!」


ナツメは嬉しそうに私の頬にスリスリしていた。


「はい、契約完了」

「あれ?いつの間に」

「紋章は何処にあるのかな?」

「二人とも人間界に行く前に一息ついてから行け」

「「はーい」」


こうして私の新たな使い魔空龍のナツメと契約した。


「お茶の準備は万端じゃ」

「早いね」

「アールグレイとマカロンじゃぞ」

ポンッ


「わーい」

「クレハ、はいこれ」

「?」


エデル兄から箱を渡された。


「開けてみろ」

「うん」


箱を開けてみると、


「うわー!」


2丁の拳銃を入っていた。


「入学祝?だ」

「ありがとう」


私は三人とお茶をして人間界へと戻った。


「覚醒は近いかもな」

「そのようじゃ」


◇◆◇◆


「あ、帰ってきた」

「ただいまー」

「そいつが使い魔か」

「うん。なっちゃんだよ。種族はな・い・しょ」

「えー」

「これで全員終わったな。これで解散」

「ありがとうございました。カナタ先生」

「よし、使い魔たちの歓迎会だ」

「わーい」

「お!クレハの手料理か」

「楽しみだ」

「遼たちは荷物持ちよろしく」

「へいへい」

「はぁ」

「えー」


私達は学生寮の帰りに歓迎会用の材料を買って帰った。

歓迎会では私が腕をふるった料理に大満足した。

美味しいと食べてくれるから作る人たちにとって嬉しいんだよね。

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