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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
42/53

第42話

「ひえー、酷い目にあった」

「朝からうるさくて近所迷惑でしたよ」

「確か防音ではなかったか?」


私達は今日からソレイユ学園に転校する。

私は制服に右サイドを編み込みし、左下で薄紫のビーズの飾りがついたゴムでサイドテールにしている。

ルキくんは校章が刺繍されたポケットがついたシャツの第一ボタンを着けず、空色のネクタイを緩く結んでいて、黒のズボンにベルト。

羽の飾りがついた二重のネックレスを付け、靴はスニーカーだ。

これまた驚き、スニーカーが存在していたとは。

レイは黒をシャツの第一ボタンを外し、瑠璃色のネクタイを結んでいて、ネクタイと同色のズボンにコートの上から黒のベルトをし、黒のミドルブーツ。

私の着ている制服のコートのロング版で下の方に切れ目が入っている。

遼はレイのコートの丈と靴がスニーカーという点が違うだけ。

ゼンは水色のYシャツに半袖の白シャツを羽織って、靴はスニーカー。

そして、皆、右胸あたりに校章が刺繍されたマントを羽織っていて、ゼンと遼は月のシルバーブローチを着けている。

制服姿を見ると、どんだけ校則ユルユル、どんだけ自由なんだよ!


「二人とも寝起き悪すぎ」

「レイは投げナイフを投げてくるし、クレハは容赦なく蹴ってくるし」

「ごめん」

「……」

「あ、見えてきた。ソレイユ学園」

「あれが……」


外装はまるでお城。

大きい湖のど真ん中に建てられている。

架け橋をなく、湖の前に立派な門がある。


「魔方陣が消えたら終わりじゃね?」

「こらが城の下は大地があります」

「ここが襲われた時の非難場所で城塞」

「ふーん」

「ほら、行くぞ。丘を下れば着くからな」

「はーい」


私は先に行った遼を追いかけた。


◇◆◇◆◇


門前


「近くで見ると大きいな」

「ここから中等部と高等部に別れるからな」

「わかりました」

「中等部もかなり広いから気をつけろよ。ルキ」

「はい。お先に」


ルキくんが門を通ると中等部に転移されたようだ。


「その前に学園長室じゃねぇか?」

「あ」

「さっさと行こうか」

「そうだな」


私とレイは遼たちを於いて先に門を通った。


◆◇◆◇


学園長室前


「学園長室についたね」

「入るか」

「失礼」

「ノックぐらいせい!」

「普通の人だ」

「どういう意味だ!」


ヨボヨボなお爺さんや年代の人かと。


「礼儀もなってないな」

「礼をつくす人は決めてからする」

「どんなルールだ」


なかなかいい人だ。

いろんな意味で。


「はぁー、なんか疲れるわ」

「特に学園長みたいな人は」

「俺は学園長のツヴァイ・ナ・サランこの学園の説明いるか?」

「お願いします」

「まず、学園はギルドととても似ている。クラスはごちゃ混ぜだが学園内で下からE~SSランクとランク付けがされている。このランクがこの学園での秩序のようなものだ」

「世間に慣れろって?」

「そんなとこだ。おまえらと中等部の小僧はSSランクだ」

「そう」

「クラスは何処だ?」

「クラスはAクラスだ。担任は始業式後に紹介するからまた此処に来てくれ」

「わかりました」

「それとこれが生徒手帳でこのブローチを着けてくれ」


学園長から生徒手帳と月のデザインのシルバーブローチを渡された。


「生徒手帳は学園内の財布になるから無くすなよ。ブローチはSSランクの証だ。ブローチはSとSSしかない」

「Sランクのブローチは?」

「星だ」

「へー」


私とレイはブローチを胸元に着けた。


「ようこれ。クレハ、レイ。ソレイユ学園は二人を歓迎します。良い学生生活を」


こうして私達はソレイユ学園の生徒になった。

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