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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
35/53

第35話

「あ、そうだ!」


良いこと考えた。


「どうした?クレハ嬢」


ガイゼスさんが聞いてきた。


「ルキくんを破壊属性の破帝にどう?」

「え?!」

「破壊属性か。珍しい」


闇帝が破壊属性を持ってることに感心している。


「お!良いんじゃん!」

「ちょ!炎帝!」

「マランザを一人で倒せるから大丈夫だろ」


ダンラークさんが止めをさした。


「ルキくんは破帝に決定ー」

「えーー」


こうしてルキくんは帝の破帝になった。


「三人の新たな帝が誕生した。祝いだー、酒だー」

「ガイゼスさんが飲みたいだけでしょ」

「がははは」

「飲み比べしようぜ」

「炎帝、俺も混ぜろ!」

「私も!」

「え!クレハさん!」


ナターリアさんは三人の男の飲み比べに参加しようとする私に驚いた。


「お、クレハ嬢!混ざるか!」

「お嬢、度数高いぞ。大丈夫か?」


炎帝はニヤリ顔で聞いてきた。


「フッ、そんなの平気、平気」

「賭けしようぜ!」

「雷帝!ナイス!」

「何を賭ける?」

「俺たちはお嬢との添い寝でどうだ?」


雷帝は賭けの商品を私との添い寝と提案した。


「いいねー」

「よし、お嬢!俺たちはお嬢との添い寝だ!」

「添い寝かー」

「おい、おまえらやめろよ」


時帝が私を庇った。

ん?この声……。


「クレハもだ」


レイにも止められた。


「なんだおまえら?おまえも添い寝してもらいたいのか?」

「……」

「羨まし…じゃなくて、女性に不躾だ」

「私は服を一式!」

「受けるのかよ!」

「いやー、クレハ嬢はのりが良いね」

「賭けをする前にやることやるぞ」


闇帝が話を止めた。


「やること?」

「帝の自己紹介だ」

「え?!帝の正体は秘密では?」

「帝とギルマス内では大丈夫だ」


知っていた方が何かと都合がいいからか。


「交代した場合とかは?」


その質問は私が答えた。


「記憶操作あたりでもするらー」

「だから!なんでそう言うこと物騒なことを軽く言いかな!」

「クレハの言う通りだ。彼女も今ごろ記憶操作を受けている」

「例外もいるからな」


帝たちの自己紹介が始まった。


「私から、闇帝のユーマ・ジェットだ」

「闇の属性貴族の当主か」

「そうだ」

「帝やってて良いの?」

立場上は駄目なはす。

「許可は貰った」

「炎帝のファイン・レーだ。よろしく、お嬢」

「よろしく」

「雷帝のエレク・ローザタ。お嬢、よろしく」

「うん、よろしく」

「水帝のマイケル・サファイアだ。水の属性貴族の分家の次男だ」

「そ」

「土帝、ゲーテ・ナーサリオン。よろしくの、クレハ嬢」

「よろしく。ゲーテじぃ」

「ゲーテじぃか。ホホホ」

「光帝、キキ・アンジュです」

「……」


光帝はずっとレイの方を見ている。


「空帝のゼンだ」

「これから、よろー」

「俺の軽っ!」

「時帝、リョウ・イチジョウ」


私はリョウに笑顔で返した。

リョウはちゃんと意味を捉えてくれたようだ。


「僕は勇者のアサヒ・ヨツバだよ。よろしく」

「まだ居たの?駄勇者」

「居たのか?」


アサヒはショックを受けた。


「俺はルキ。魔の樹海に捨てられたところを二人に保護された」

「レイ・ルナーラ。二つ名は冷徹の貴公子」


レイはリョウを一瞬だけ睨んだような……。


「はーい。台風姫のクレハ・サクライでーす。二名様はおひさー」

「え?!クレハ!」

「やはりか。久しぶりだな」

「なんだ?知り合いか?」

「残念な本当に残念なことにこの駄勇者と幼馴染みの仲」

「それは残念だな」


私は皆に同情された。


「勇者と幼馴染みならリョウとも幼馴染みなんだな」

「そ」

「心配したよ。紅葉!」

「あんたに心配されるぼど落ちぶれてなんかない」

「グハッ」


朝日が抱きついて来たから避け、避けた所にレイがいて蹴られた。

誰も朝日のことを心配してくれるやつはいない。

あ、でもちらちらと光帝は朝日を見ている。


「紅葉も学園都市のソレイユ学園に来るだろ?」

「うん。準備はもう少し時間がかかるけど」

「そうか。楽しみにしてる」

「OK」

「難語の発音いいな」


遼との会話にゼンが割り込んできた。


「こいつとも仲良くしてくれ」

「うん。いびり倒すよ」

「やめてやれ」


ルキくんに止めを刺されてしまった。


「弄ると楽しいぞ」

「そこは止めろよ!リョウ!」

「楽しみがふえたよ。レイ」

「そうか」

「そこ、同意しないでくれ」


うん。弄ると楽しい人そうだ。


「紅葉、レイとはどんな仲なんだ」


遼が聞いてきた。


「相棒」

「相棒兼保護者?」

「そうか」


遼はなんか安心した様子。


「自己紹介は終わったし、お嬢、飲み比べするぞ!」

「おう!勝つのは私だ!」

「いや、俺だ!」

「俺はワインがほしい」

「レイは大人びてるな。飲むか?」

「闇帝か。貰おう」

「リョウさん」

「ルキだったな。なんだ?」

「クレハはもとからああなんでしか?」

「朝日のせいで性格が歪んでしまったんだ」

「そ、そうなんですか」

「おまえもな。リョウ」

「私たちも楽しみましょう」

「そうですね」


皆それぞれこうして宴会?を楽しんだのだった。

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