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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
34/53

第34話

場所は変わって修練場。


「審判は……」

「私がしよう」

「闇帝か、頼む」

「これより風帝対レイの模擬戦を始める。両者とも構えよ」


風帝は緑色の魔石が付いた杖を、レイはローライを出した。


「始め」

「先手必勝!ウィンドボール、ウィンドアロー」

「ほー、二重展開か」


二重展開とは同時に二個の魔法を発動される技術。

ほぼ同時に魔法を発動されるために体の中の魔力の流れを二個作るからとても難しい。

失敗すると暴走したり大爆発する。


「彼女だって帝ですから立場に合った実力はある……はずだ」

「たぶん」

おい。

「風属性でこんなもんか……」

「え?!」

「は?!」

「ホワイトよ、俺は目がおかしくなったのか?魔法がしかも風属性の魔法が斬られたなんて……」

「いや、ガイゼス俺も見た……。レイが魔法を斬ったところを」

「ありえない!」


皆、自分たちが見た光景が信じられないようだ。

レイは風帝が放った魔法をあっさり斬った!

重要だからもう一度言う。

魔法を斬った‼


「は!まさか!」


そのな中、雷帝が何かに気づいた。


「お嬢!あれは、魔剣ローライか!」

「YES!」

「……」

「″YES″は、はいよ。雷帝」

「サンキュー。光帝」

「サンキューも″Thank you″で難語だが」

「これはすぐ覚えられた。あははは」


難語とは日本語と英語のこと。

以前に日本人が召喚されたのだろう。

イタリア語やドイツ語は伝わっていない。

リカルの人々は難語と相性が悪いらしく教わってもできない人がほとんどだ。

地球時代でも日本語は一番難しい言葉って言われてたからな。


「ゴホン、雷帝はあの魔剣を知っているんだろ。儂らに説明してくれんか」

「わりい。魔剣ローライはユウリの魔剣[刃の剣]の一本だ。そして、剣として追及された剣」

「待ってください!刃の剣は八本ではないのですか」

「そう思わ「それまで」

「……」


雷帝の説明中に模擬戦の勝敗が決まったようだ。


「あ、終わったようだ」

「ぷぷっ」

「そこ笑うな!」


私はつい笑ってしまった。


「レイの勝ちで風帝の交代だ」

「うっ」

「そんな」


朝日のお気に入りだったのかな。


「お帰り、レイ」

「よくこれで上の立場にいた」

「あら、辛口なお言葉。風帝で遊んでたでしょ」

レイなら瞬殺できるからね。

「瞬殺ではつまらないだろ?」


口角を少し上げて言った。

ま、そうだろうね。

「……」

「なんていうか、これが普通なのか?ルキ」

「この二人は」

「新しい帝が決まったんだ。酒を飲もう。宴会だ」

「ガイゼス、貴方が飲みたいだけでは」

「がはは」

「あの……」

「どうしたルキ?」

「レイの魔剣については……」


ルキくんが控えめに雷帝に聞いてきた。


「忘れてた」

「俺の魔剣?」

「珍しくローライのことを知ってる人がいたんだ」

「珍しいな」

「あと、ユウリの魔剣って何ですか?」

「知らないのか?」

「はい」

「ルキは魔の樹海に捨てられた子どもなので……」

「ユウリの魔剣とはユウリという人物が作ったら魔剣ですべて化け物級の代物だ。だから魔族と協力して作られたと言われている。

そんなかのユウリ作の魔族のなかで最も強い魔剣、炎のファイランカ・水のレイナサ・風のカーテン・土のダイラスカー・雷のボルトガーナ・氷のガラナ・光のシャーラテイン・闇のダーククイーン・刃のローライ、九本が刃の剣と呼ばれている」

「ローライって!」

「俺が使っている」

「俺も雷のボルトガーナを使っていてちょっとした自慢なんだ」

「ユウリの魔剣を使っているとそれだけでステータスだからな」

「そ。ユウリの魔剣は全てに意志があり、主を選ぶからね」

「ユウリは他の魔武器も作っていたらしい」

「教えてほいしです」

「そうだな、薙刀や刀を一本だけ作ったらしい」

「珍しい武器に一本だけとは」

「ユウリの魔剣で最も美しいとされる刀の月桜。柄は漆黒で目貫が薄い青、刀身の刀紋が綺麗な波線なんだ。月にかざすと桜色に変わるんだと、能力は魅了で敵は刀の美しさに魅入る。月桜の魅了の力は強力だ」

「へー」


ん?


「薙刀は紅。柄は紅色。刀身の付け根あたりに開けた穴から真紅色の魔石がぶら下がっている。能力は″焔″が使える。炎と焔は同じだが焔は浄化の追加効果があるんだ」

「それ、凄い!」

「……」

「焔の魔石はとても貴重だからな」

「んー」

「クレハは何ずっと考え混んでるの」

「いやね、ルキくん。その魔剣さ、どこかだ見た気がするんだよ」

「そうなの!」

「聞いたじゃなくて見ただと!」

「あと、ちょっとで覚え出しそうなんだけど」

「おまえの魔剣だろ」

「あ!そっか、すっきりした。ありがとー、レイ」

「はーーー」

「おい、見せろ!」

「ん?いいよー」


私はブレスレットを刀と薙刀に変えた。


「……」

「……」

「これは本物だ。スゲー!月桜なんて本当に綺麗だ」

「なんでこんな魔剣もってるの!」

「いや、持ってるのって言われても……」


エデル兄たちからの誕生日プレゼントとだし。


「私も知りませんでしたよ」

「知っているほうが凄いんですよ。アンジェラさん」


使っている私が凄い魔剣だと始めて知った時だった。

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