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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
31/53

第31話

「終わった事だし、これから何する?」

「観光か依頼だな」

観光か、そういえばしてないな。

「なら、俺依頼受けたい」

「ルキくんの意見を採用する?」

「なら、ギルドに行くか」

いや、質問したの私だよ。


「んー」

「まだー」

「まーだー」


私とレイは依頼ボードとにらめっとしている。


「……いいやつがない」

「そこまで報酬額を気にするか」

「「当たり前 (だ)」」

「そ、そうですか……」

どこの世界でもお金は多い方がいい。

そう、どの世界でも……。

「もうこれにしよう……」

「そうだな」

「やっと決まったか。で、なんの依頼?」

「森エビと森カニの捕獲」


名前のとおり森に生息するエビとカニだ。

いい所のレストランで出される食材で狩るのが難しいらしい。


「少し貰ってこう」

「そうするか」

「こら!そこ、善からぬこと考えない!」

「ルキくんは真面目だなー」

「あんたたちがおかしいんでしょ!」

のんびり逝かないと苦労するよ。

禿げるよ。

「これを受けたい」

「は、はい」

「うわー、受付人見たー」

「いちいち短くしない。でも、赤くなったな」


レイが受付に行って受付の人はレイの顔を見ろと真っ赤になった。


「レイさ、歩く18禁とはいかないだろうけど人間離れした美貌持ちでなにか噂ができそう。歩く女落としとか」

「あー、つきそう」


レイは吸血鬼しかも純潔だから人間離れした美貌を持っている。


「お待たせしました。……あ、あの終わったら一緒に夕食でも食べませんか」

「クレハとルキ、行くぞ」

「「おもいっきりスルーした‼」」


受付の人、ドンマイ。

カンカンカンカンカン

急に大きな音が響いた。


「!」

「何!この耳障りな音は」

「ただ今、魔物の軍勢がターニャに接近中、市民はすみやかに避難してください。近くにいるギルド員は魔物の討伐に向かってください」

ニヤリ

「へー、魔物の軍勢がねー」

ふふ、暴れられるじゃん!

「クレハ、顔が歪んでいるよ」

「酷いなー、ルキくん」

「ふ、腕がなる」

「あ、そう」

「その軍勢とやらに向かおう」


私たちはターニャの近くにある野原の上空に転移した。


「おー、いるねー」

「かるっ!」


私とレイはブレスレットを武器に変えた。


「ゴブリン・オーガ・ワームを始めとした雑魚にキリモノ・ワイバーン・ポイズンスパイダー・レッドベアー・などの高ランクの魔物までいるな。ざっと四百万といったところか」

四百万か、すぐに終わるかな。

「あのポイズンスパイダーさ、通常サイズよりでかくない?」

「うん、大きいねー」

「だから、軽いって!」

「なに、四百万だ。すぐに片付くさ」

「なんでそんな反応なのさ!」

ルキくんはなんでそんなに慌ててるんだろう?

「ふふ、さあ、狩りの始まりさ」

「この数の魔物で狩りに片付けないで!」

「暴れられるぞ」

「あんたたち楽しんでるでしょ!」

「「うん」」

楽しく殺らないと損でしょ。

「この戦闘狂がー!」

スパーン


ルキくんが何処からか取り出したハリセンで私たちの頭を叩いた。


「おまえら、何大変な時に漫才してるんだ」

「あ、ダンラークさん!来てたんだ」

「まあ、支部長だからな」

「名前みたいにだらけてないんですね」

「なんだと!クレハ」

「ははは」

「他はまだなのか」

「ああ、そのうち追い付く」

「そうか」

「そんじゃ」

「ん?」

「なんか嫌な予感」

「ニブルヘイム」

「インフェルノ」

「「ちょい、待ったー」」

パキパキ

ゴオー

「半分ほどか」

「はー、スッキリした」

やっと[ニブルヘイム]が打てたよ。

「おまえら!」

「ん?何怖い顔してんですか。禿げますよ。お嫁さん貰えないですよ」

「余計なお世話だ!それより、おまえらもし俺たちより早く戦ってるやつがいたらどうする!」

「尊い犠牲は付き物だ」

「まったく尊くない!ドヤ顔されても決まってない」

「なら、運がなかったの。実力者は運も必要だよ」

「最もらしいこと言ってるけどな、おまえらが悪いだろ!」

「ならってなんだ!ならって!」

「そんなに怒るな」

「誰が怒らせていると思ってんだ!」

「「私 (俺)たち」」

「この戦闘狂!」

スパーン


またもやルキくんのハリセンが入った。


「残りも片付けるか」

「そだね」

「無かったことにするな!」

「私、ワイバーンと右側を殺るね」

「わかった。俺は左か」

「クレハ、俺は?」

「雑魚どもよろしく」

「わかった」

「狩ってやるぞ。ヤッホー」

「……」

「あ、いっちゃった」

「ルキ、俺たちはさっきの魔法に逃れた魔物を討伐しよう」

「はい」


「フローズンサンダー」

「ギャーーーー」

「ガアァーーーー」


今のは氷と雷の混合魔法。

青い雷に当たったら痺れたあと凍ってしまう魔法。

私が考えたんオリジナルだ。


「ふふ、ワイバーンはおしまい。次はデカ物蜘蛛だー」


ポイズンスパイダーは糸をはいてきた。


「フローズ」


糸なんて凍らせればもろい。

薙刀を回せば凍った糸なんてすぐバラバラさ。


「サンダーブレード」


雷の大きな刃を一匹ずつに攻撃。


「グギャーー」

「もう、おしまいか。あとは、キリモノとレッドベアーか」


私は属性身体強化をしてキリモノとレッドベアーに攻撃した。

グサッ パキパキ バラバラ

切っては凍り、砕けるの繰り返し。


「数だけか」

ああ、私のところポイズンスパイダーばっかりでつまらなかった。

「あ、まだ雑魚がいたのね。ブリザード」

ゴブリンたちはどんどん凍りついていく。

「ふ、終了」


呆気なく魔物の軍勢が二人の手で壊滅はれた。

クレハとレイはこれから尊敬と畏怖の入り交じった目で見られるようになった。

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