第3話
無事、下校時間なった。
ビッチどもを連れてきた朝日と騒がしいお昼があったけど。
はぁ~、静かな場所で食べたい。
3人とも部活や委員会がないから一緒に帰ることになり、校門で朝日と合流したけど、ビッチどもがいない。
「朝日、傍迷惑なビッチどもは?」
「紅葉、彼女達はビッチじゃないよ。皆、何か用事があるんだってよ」
「ふ~ん」
朝日ってビッチの意味わかっているのかな?
遼が思いたることがあったらしい。
「欲しいものがないか聞いてきたな」
そう言えばもうすぐ2人の誕生日だっな。
誕生日プレゼントを買いに行ったわけなのか。
「まぁ、帰ろっか」
「そうだな」
通学路を歩いてると、
「ねぇ、お姉さん俺たちと遊ばない?」
「は離してください」
「いいじゃん。俺たちがおごるよ」
女の人が不良に絡まれてる現場に遭遇した。
「彼女が嫌がっているじゃないか」
それを考えなしに止めようとするばかが突っ込んだ。
「はぁ~」
遼、解るよ。私もため息つくよ。
「なんだよ兄ちゃん、俺たちはお姉さんと話しているんだよ」
「その彼女が嫌がってるんだ」
「口答えしてんじゃねえよ、このクソガキが」
1人の男が朝日に殴りかかった。
ガシッ
「なっ」
遼がそれを受けとめる。
相手は第三者が出てきて驚いている。
遼はそのスキに一発腹にいれた。
ドサッ
男は気絶した。
「おい」
私はもう1人の男が気絶した男に注意が向いたスキに一番の急所に蹴りをいれた。
チーン ドサッ
こちらも気絶。
「……クレハ」
「ん、何?」
遼は複雑そうな顔をしていた。
男として同情しているようだ。
「大丈夫ですか」
「ははははい」
カァ~
あぁ~、頬が赤い、これは落ちたな。
「「はぁ~」」
遼とお互い顔を見合わせため息をついた。
「ありがとうございます。お礼をしたいのですが、この近くにいい雰囲気のカフェがあるので奢らせてください」
私を無視して男子2人に言った。
おい、私も助けただろうが、お礼の一言もないのか。
毎回こうだ。巻き込まれるこっちの身にもなれ、だから、朝日は嫌いだ。
周りを見ないで、自己中しかも無自覚だからなおさらたちが悪い。
「いえ、当たり前のことをしただけです。お礼なんていりませんよ」
何が当たり前だ。
「で、でも」
「じゃあ、少し「俺たち、これから用事があるので」
ナイス、遼。
「そうですか」
「遼、用事なっ、うっ」
朝日が余計なこと言いそうだったから怨みとともにおもいっきり足を踏んだ。
「では、またの機会に」
女の人はそう言って立ち去った。
「何するのさ、紅葉」
朝日は涙目で訴えてきた。
可愛くない、むしろキモいわっ。
「自分で考えな」
すると突然朝日が怪訝な顔で
「ねえ、なんだろあれ?」
指をさして聞いてきた。
さされている方をみると何か光ってた。
しかも、こっち来てるし。
「何かやばくないか?」
まったくそのとおしりです。
光ってるのをよく見ると文字みたいのが書かれてる。
あれは……魔方陣!
うそ、ありえない!
でも目の前にあるし、召喚されるのは朝日だ!こいつしかいない。気付かれないように朝日からそっと遠ざかろうとしたら、
ガシッ
「逃がさないよ、紅葉 遼」
朝日が私と遼の腕をつかんできた。
「離せ、朝日」
「そうよ。めんどいこと巻き込まれたくない」
そんな言い争いをしているうちに魔方陣は足下にたどり着いてしまった。
そして、
ピカッ
「あっ、しまっ。」
「ばか朝日」
「フフフフ」
魔方陣が光だし私達は光に呑み込まれた。