第27話
「いつまでも不貞腐れてるなよな」
「どんだけ嫌なんだよ」
「だって……」
台風姫なんて何かしら起こす人じゃない!
「二人ともギルドカードできたぞ」
「なんで二枚?」
「偽装カードだ」
「それって必要か?」
「世の中には色々なるんだよ」
「そう」
「貴方方には学園都市のソレイユ学園に二学期から転校してもらいます。今は夏休みですからちょうどいいでしょ。私が推薦状を描きますし、後見人になりましょう」
アンジェラさんが後見人ね。
「後見人って必要なの?」
「学園都市ってなんだ?」
レイはそこなのね。
「後で説明してあげるよ。レイ」
「いえ、そこまで必要ではまりません」
「なら、いらなくない?」
「ですが、立場が危ういかと」
「そんなのしったこっちゃない」
「そう。では、明日に準備しましょう。ちょうどアナリ商会もいることですしね」
「じゃあ、依頼でも受けよっと」
「もうか」
「うん」
私は依頼ボードを見る。
その中に気になるものが……。
「これ何?」
「何々、魔の樹海の見回り?」
「ああ、それな。この近くにSS~Bランクぼどの強い魔物がうじゃうじゃいる樹海がある。そこに無魔の子どもを捨てる貴族が減らなくてなSランク以上のやつらに見回りを頼んでるんだ」
「醜いな」
「へー」
なんかありそうだ、しかも、報酬額もいい。
「これ行こうよ、レイ」
「いいぞ」
「あと、これね」
こちらもなかなか報酬額がいい。
「移動大丈夫か」
「ん、平気」
だってフェンがいるもん。
「受付さーん、お願いします」
「はい、カードを貸してください」
「確認終了です。気をきけて」
今はターニャを出て門から少し離れたところにいる。
「フェン、よろしく!」
「おう」
フェンは子狼から元の大きさになった。
「樹海ならヨルの方がむいてないか?」
「移動はフェンの方が早いから」
「そうか」
「よし、行こう」
私たちは魔の樹海に向かった。
「ここが魔の樹海か」
「魔物がいなきゃ肝試しにぴったりなのに」
「そこではないだろ」
「中に入るか」
私たちは魔の樹海に入った。
「フェンの嗅覚を頼りに探すのだろう」
「そう、後、魔力の流れね」
私は神眼の右目があるからね、おかしな魔力の流れが見ようとすれば見えるんだよね。
「さて、何がいるかな。ククッ」
「悪役みたいだよ」
「ん?」
「どうしたの、兄さん」
フェンの嗅覚が何かを察知したようだ。
「いや、変な臭いがする」
「変な?」
「人間なのか他か、混ざった臭いがする」
「混血かー」
「急ぐぞ」
「ほーい」
私たちはフェンが察知した臭いの元に向かった。
すると、
「なっ!」
「おおー」
そこには子どもの身体からして何倍もの大きい魔物を堂々と倒す男の子の姿があった。
「これで終わりっと」
パチパチパチパチ
私はついその男の子に拍手を送ってしまった。
「誰だ?」
「いやー、すごーい。よく、マランザなんて倒したね」
ゾウ並みに力強く硬いSSランクの魔物だ。
「私はクレハ。君は?」
「名前なんてない」
「そっか。君のことなんて呼ぶか」
「名前をつけるのか」
「うん。ないと何気に不便だからね」
「俺はレイだ」
「そう」
「決めた。君はね、今日からルキくんだよ」
「……ルキ……」
「どう? 気に入った?」
「うん」
「君はなんの混血なんだい?」
「いきなり聞いたな」
「狼がしゃべった! 使い魔?」
「そう。私の使い魔のフェン」
「へー」
「で、何の混血?」
「混血ってわけじゃない」
「え?」
「親のどっちも人間だよ」
「先祖帰りか」
「そうだね」
「人間からハーフエルフが生まれて気持ち悪いって」
「なんかわかるな」
「……!」
私の発言にルキくんの顔が歪んだ。
「あ、ごめんごめん。ルキくんの親の方じゃなくてルキくんの気持ちが、だよ」
「俺の?」
「そう。私も似たような生まれなんだ」
「……!」
「クレハも」
「そう」
「周りは私を気持ち悪いがった。でもね、受け入れてくれる人もいた」
瞳の色がグレーだった私は地球でそんな扱いをされてた。
「色々あるんだよ。気持ちも、ね」
「クレハ」
「よし、ここから出よう」
「うん」
「そういえば、ルキくんって何歳? エルフの先祖帰りで合ってるの?」
「合ってるよ。俺は13歳」
「13歳なんだ」
「……」
「レイ、どうしたの」
「いや」
「そう。ルキくん、少しだけ私たちに付き合ってね」
「うん。いいよ」
魔の樹海でルキくんを保護してもうひとつの依頼に向かった。




