表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
22/53

第22話

「すみません」

「誰だ!」

「道に迷った旅人」

「普通に旅人でいいだろ」

「あやしいやつ」

「誰が?」

「おまえがだ!」

「心外だなー」


ロープのフードを深く被ってればあやしいか。

私は長い髪を天使から誕生日プレゼントにもらった赤いビーズがついたゴムでポニーテールにし上から黒色に上がポンチョで緋色の紐がついたいかにも悪役風なマントのフードを被っている。

レイは黒の七分袖のYシャツにズボンとベルト、金色のウォレットチェーンがついていて、黒のブーツ、右腕にバスタードソード型の魔剣ローライが変化したシンプルなブレスレットをしている。

どこかにお出かけ?って感じの格好だ。


「俺たちになんのようだ」


戦闘体勢の姿勢一人がで聞いてきた。


「ここから近い村はどこだ? ここから何日かかる?」

「なんだ迷子かよ」

「私はそう言ったよ」


私たちが迷子だとわかり体勢を解いた。

「ターニャという町が近い、ここからだと1日2日かはかかる」

「けっこうかかるね」

「そうだな。すまない、邪魔をした」

「いや」

「行くぞ、クレハ」

「はーい」

「君たち!」

「?」


私たちが行こうとすると商人さんが止めた。


「目的地は同じだし一緒に行こう。報酬も払うよ」

「バンさん!」

「まあまあ」

「私たち、まだギルド員じゃない」

「まだってことは登録するつもりなんだね」

「まあ」

「ならいいじゃないか」

「だが」

「こいつら戦力になるのか?まだ、子どもだぞ」

ムカッ

「こいつ嫌い」

「フッ、雑魚が」


レイもイラッてきたらしい。


「なにー」

「なによ、ちび」

「おまえよりは高い」

「レイより小さい」

「話が脱線しているぞ」

「ユージ、おまえが悪い。見た目で決めるな」

「そうだ、そうだ」

「おまえは黙れ」

「すまない。仲間が不愉快なことを言って。俺はレクター、弓士だ」

「まったくよ。私はクレハ」

「レイだ」

「私はアナリ商会の取締役のバンだ」

「アナリ商会!」

「知っててくれるか」

「知ってるもなにも商品の質がとてもよくて値段もお手頃で商会の中の商会って有名じゃない」


王族御用達でもあるから。


「はは、大げさなんだよ」

大げさだったら噂にならないわよ。

「すごい商人に道を聞いたな俺たち」

「ええ」

「で、私の提案にのるかい」


確かに私たちには嬉しい提案だが、あちらにはメリットがない。

どういう考えだ。


「私はいいと思う」

「そうだな。同行させてもらう」

「よろしく。二人とも」


護衛の人たちも自己紹介してきた。


「これからよろしく。魔術師のエバンだ」


藍色のローブを着て黄緑色の魔石がついた杖を持っている人がエバンさん。


「俺は大剣使いのガイルだ」


身の丈以上の剣を担いでいる人がガイルさん。


「さっきも言ったが弓士のレクターだ」


落ちついている人がレクターさん。

きっとまとめ役だな。


「俺様は剣士のユージ様だ」


うるさいちびがユージ。


「ちび以外、よろしくお願いします」

「そいつ以外、よろしく」

「おい!」

「はは、自業自得だ。ユージ」

「二人はどのくらい戦えるんだ」

「……」

「……」

「……」

「…かなりかな?」

「なんだよ、その間は」

「足手まといにはならない」

「だといいが」

「じゃあさ、キャンプする場所決まったら模擬戦しない?」

「それいいな」


私の提案に皆は賛成してくれた。


「誰が誰の相手をするか」

「俺、俺がする」

「なんだユージ、やけに積極的だな」

「こいつら俺をバカにするからな、先輩に対する礼儀を教えてやる」

「何が先輩だ。相手と自分の実力も図れないやつが」

「レイに同意」

「なんだとー」

「どうどう」


ユージは精神年齢は子どもだな。


「おまえ、失礼なこと考えたろ」

「さぁ」

「ウキー」

「猿か」

「お猿さん、バナナあげるから静かにね」

「あー、こいつら頭くる」

「まあ、進みましょう」

「そうですね」


さすがはバンさん、大商店の取締役だ。


「ユージ、どちらと模擬戦するか選んどけ」

「わかってるよ」

「二人はなんの武器を使うんだ」


レクターさんが聞いてきた。


「私は魔法や薙刀かな」

「魔法と剣だ」

「薙刀って珍しな」

「そうですね」


薙刀や刀を使う人はそういないならね。


「属性は」

「属性は氷と水と雷」

「俺は炎と風と闇だ」

「な、なんと三属性も!」


エバンさんは私たちの属性を聞いて興奮している。


「まれにしかいない三属性持ちが二人も! だか、君たちの年齢では学園行っているはず?」


まあ、法律上私たちの年齢は学園に行っているからあたりまえの疑問か。


「色々あるんです」

「そうか」

「でも、通う予定です」

「絶対凄腕の魔術師になるぞ」

その自信はどこから来るの。


こうしてバンさん御一行とともにターニャに行くことになりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ