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人間をやめた転生ライフ  作者: 暁のネコ
16/53

第16話

ジリジリ ジリジリ カチ

ピピピ ピピ ガチャ

♪~♪~ バチ


「痛い」


私は手の痺れで眼が覚めた。

寝起きが悪いから三つの目覚まし時計のうち一つは幻術で作った目覚まし時計を使っている。

マディーダに滞在してここのこと、魔族のことを知った。経験も積めた。

今日は観光する予定、レイにまた案内してもーらっお。


「はー、朝練しないと」


朝練は修行時代からの日課なんだ。

私は動きやすい服に着替えて修練場に向かった。


「クレハ殿、おはよう」

「あ、おはようございます。アキガさん」


外周が終わった頃にアキガさんが来た。


「いつも性がでるな」

「そうですか?」

「ああ、兵士たちも見習ってほしいものだ」

「ふふ」


あの後、お見舞いに行ったら意気投合しちゃって今ではとても仲がいいんだ。

ローズはレイとよく一緒にいる私を恋敵と認識したらしくいつも何かしら突っかかってくる。


「アキガさん、素振りが終わったら相手してくれませんか?」

「喜んで。もしろこちらがお願いしたい」


今日は刀! 毎日、薙刀と交互に朝の素振りをしている。

1,2,3,……

……97,98,99,100


「よし、終わった」


中央の方を見るとアキガさんは二本の剣を準備してスタンバイしていた。


「お待たせしました」

「いや」

「では」

「尋常に」

「「勝負!」」


掛け声とともにアキガさんが斬りかかって来た。

私は刀で受け止める構えをしながら後方に跳んだ。

アキガさんの刃風の対策さ。

ん? なぜ魔法を使わないのか?って、それは魔法無しの技量勝負だからに決まってるからさ!

アキガさんの猛攻は続く、避けながらスキをさがす。

だが、刃風の追加攻撃は避けきれない。

傷はすぐ治るけど痛覚はあるから痛い。

私は後ろにまわって斬りかるが、避けられて反撃される。

攻撃を打ち返してすぐさま三段突きをくりだす。

避けたがアキガさんはバランスを崩した。

そのスキに刀を鞘に戻し居合いの構えてくりだす。

かすったが終わったわけでらない、すぐさま攻撃し首もとで刃をとめた。

だが、右側の首もとにアキガさんの刃が見えた。


「引き分けか」

「そうですね。ありがとうございました」


これで5勝5負5引き分け。


「クレハ殿は本当に強いな」

「いえいえ、技術についてはアキガさんの方を上ですよ」


お世辞ではなく本当にそう思う。


「ぷはっ、くー、試合の後の一杯はうまい」


試合後の一杯は格別だ。


「おじさんみたいなこと言ってるぞ」


アキガさんに親父臭いって突っ込まれた。

いいもーんだ。親父臭くてけっこう。


「でも、美味しいでしょ?」

「否定はしない」

「そういうば、私、もう何日も滞在してるけど、未だ四天王の最後の一人に会ってないんですよ。年輩のおじいさんですか? それとも最年少? 引きこもり?」

「会ってるではないか」

「?」

「本人から聞いてないのか?」

「本人って?」

「レイからだ」

「え?! レイ!」

「四天王が一人、吸血鬼の王 レイ」

「聞いてません!」

「なんだ。てっきり聞いているものかと」

「問い詰めてきます」

「ああ」

なんで教えてくれなかったのさレイ。

サフェート兄さんたちから苦手なもの聞いてイタズラしてやる。


その時、レイは悪寒がしたとかしないとか。

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