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第14話
サフェートの視点です。
サフェートサイド
クレハがアキガと戦っていた頃サフェートの執務室では。
「城が騒がしいな」
「そうですね」
答えたのはこの魔族に国マディーダの宰相であり、四天王の一人であり、俺の幼なじみであり、一番信用しているナーシャだ。
「緊急です」
急にドアが開き、兵が駆け込んで来た。
「何事ですか‼」
「はっ、この城に侵入者か二名、銀髪に赤い目の男と白髪の女です。只今、女の方はアキガ様と混戦中であります。」
「わかりました。今時、この城に攻撃を仕掛けるバカがいたとは」
「……白髪の女…まさかな」
「心当たりがおありで?」
「いや」
まさかな…。いや、あいつならやりかねない!
「行ってみるか」
「貴方が足を運ぶぼどでも」
「いや、少し心当たりがな」
「さようですか」
ここに来ていたのか、あいつは。
「はー、ケーマで連絡すればいいものを」
私はそう言いながら今、暴れている異常に強い妹分を迎えに行くのだった。




