第1話
はじめまして。デビュー作で変なところがあると思いますけど、気にしないでくださいね。
リーン リーン リーン カチ。
ピピピッ ピピピッ カチ。
ジリジリジリジリジリジリ
「うるさい」
ガチャ。
「……」
「はぁ~、ねみぃ」
低血圧だから起きるのつらい。よし、二度寝だ。おやすみなさい。
トントン カチャ
「起きて、紅葉朝だよー、一緒に学校行こう」
「おい、起きろ紅葉」
「う~、やだ~」
「紅葉」
「あー、もうわかった起きる起きる起きればいいんでしょ」
はぁ~、なぜずかずかと乙女の部屋に入って来るかな。
初めまして、私は桜井 紅葉。
今年、高校2年になった17歳です。
私を起こした2人は幼なじみ。
初めに声をかけたのが四葉 朝日。
文武両道でサッカー部のエース、分け隔てなく皆に優しく笑顔をおくる。母親がイギリス人でイギリス人とのハーフ。天然の金髪にグリーンの瞳のタレ目。そして、世に言う主人公体質だ。
後からかけたのが、一条 遼。漆黒の髪と瞳にキレ目、鼻も高い。こちらも文武両道で次期生徒会長、よく部活の助っ人を頼まれている。
そう、この2人は世間で言うイケメンなのだ。
私達3人のお母さんお父さんたちが仲良くて家も私の家を挟んだおとなりんなんだ。