蘇る神話
ヘタですがよろしくお願いします。
とある駐車場の屋上で、6人の男女が立っていた。
彼らは3人ずつ屋上へと登るエレベーター側と、高速道路に臨む策側へと二手に分かれ静かに対峙している。
エレベーター側は二十代から三十代くらいの男女が、男、女、女の順で、男を中心に三角形の形で立っていた。
その格好は極めて時代錯誤としか言いようのないような18世紀から19世紀くらいのヨーロッパの貴族が着る衣装のようだ。
反して策側は十代後半の三人の少年が横一列に並んでいる。
こちらの服装は一人が黒いライダースーツ、一人が中華風の白の服装、そして最後は黄色のTシャツ、ジーパン、赤いベストを着て、その上から丈の長い陣羽織風の衣上着に戦国時代の武士が付けるような籠手等の武具に身を包んでいた。
エレベーター側の男が突然言葉を発した。
「ここまでだ、小僧共。散々暴れまわってくれたな。」
続いて女達が話す。
「終いよ。」、「そのとおり」と。
しかし少年達はどこ吹く風と悠然としている。
そして次の瞬間、エレベーター側の男女を黒や紫が混ざったような不気味な光が包み込む。
さらに次の瞬間、驚愕の光景が広がった。
彼等の姿は異形の姿に変わっていた。
男は青白い肌に尖った耳に鋭い八重歯で、女達はそれぞれ下半身が蛇の胴体になっていた。
その姿は神話や伝説の世界に存在する吸血鬼やラミアと呼ばれる怪物の姿だ。
だがその光景の中でも少年達には驚きや恐怖の表情は無かった。
武士風の少年が一言発した。
「そんじゃ、遊ぼうか。」と。
この言葉を最後に世界は終わりを迎えた。
思いつくままに書きました。今後もどうなるかわかりませんがよろしくお願いします。