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大罪の魔女の悠々自適な追放生活  作者: 大熊猫ノ助


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04 箱庭側では

みなさまごきげんよう。サニーでございます。

村人の皆様を箱庭へお連れ連れしたところ非難轟轟。

「ここはどこなんだ」

「こちらはお嬢様の庭でございます。裁判では魔女の箱庭と呼ばれてしまった能力でございます」


魔女の箱庭

言い方は悪いですが、インサニアの創作魔法により作り出された部屋です。

そしてこの場所は時間の流れも外の世界より早く流れる為、けがを治したり、修行をするのに向いている便利な場所です。

こちらで1年過ぎる頃、現実の世界では24時間を経過となります。


「早く元の場所に帰してくれよ」

「あのような場所に帰ってどうするのですか?」

見たところ家はボロボロ、周りの木々が日の光を遮り、日照時間が短いのかあまり育っていない作物。

村人のほとんどは痩せ、健康的には見えない。

「申し訳ございませんが、あのままでは皆様長くはなかったのではありませんか?」

「……そうだとしても、わしらに行く場所はありません」

村長は頭を抱える。

「そうですか、ならここにいてもいいではありませんか。悪いようには致しません。

みなさまが健康になりましたらこの庭より開放いたします。そうですね、せめてもう一回り太っていただきましょう」

「わあああん、ぼくたち食べられちゃうんだ!」

「ほんとにここは魔女がいるんだ!」

小さな子供たちが泣いてしまいましたが……。

「なぜ、食べられてしまうと思ったのですか?」

「だって、お母さんが言ってたもん。森の中には悪い魔女がいるって」

「迷子になった子供を食べちゃうって」


これはこれは、この村にも物語はありそうですね。


インサニアは娯楽に飢えていた。

生前の記憶があるゆえにこの時代では娯楽が足りない。

漫画や小説など残っている記憶から再現し、この箱庭の屋敷にある本棚にすべて貯蔵している。

けれど、結局は見たことある話なので新しい作品にはなかなか出会えない。

学園に通っている頃は都市の本屋や図書館で小説なども読んだが、読み終えてしまったのだ。

前世ほど本は身近な存在ではない。本はそう簡単に出版できないし、販売も簡単ではないためなかなか広がらない。

テーブルゲームやカードゲームなども再現し、こちらはこの時代でも販売して広めたがなかなか新しいものは出てこない。

そのためインサニアは学園で「聖書愛好会」という名前で聖書の理解を深める名目で二次創作本を作るという暴挙に出たのが今回の追放につながっていたりもする。

学園では隠れた同士が多く存在し、彼らとの手紙のやり取りなどで作品を作っていた。


追放された結果、そういった創作をする友がいなくなってしまったのだ。


自由にできるが、友がいないのはつらい。

そこでインサニアは村人に本や絵など創作を進めようと思っていたのだが、それどころの状態ではなかった。

創作をするにはまず健康的な肉体がいる。

筆が乗ったら食事そっちのけになる人間もいる。なので、まず健康的な体を作る必要があるのだ。

そう、村人を健康的にしてなおかつ、創作活動に興味を持つために布教活動する!


「みなさまにはとにかく健康的な体になっていただきます。

そして、同時にここで文字や計算を覚えていただきます。僭越ながらこのサニーが皆様をきっちり教育いたします」


にっこりとサニーが笑うと、村人は一塊になり青ざめて震えていた。


「とりあえず、みなさまの状態を知りたいのでお風呂に入っていただき、着替えていただきます。

食事でもしながらゆっくりお話ししましょう」

震えながらも、食事と伝えると少しだけ村人の顔色が良くなった。

やはり空腹はよくない。

飢えは精神にも悪影響が大きいので、早く食事を始めましょう。

村人健康化計画がんばりますよ!

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