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大罪の魔女の悠々自適な追放生活  作者: 大熊猫ノ助


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17 王家は変人しかいませんの?

「君には名と顔を変え、私の第二王妃になってもらおうと思ってね」


どうも、第一王子の衝撃発言でどうしていいかわからないインサニアでございます。

第二王子を助けるということでお城に来たのが間違いでしたわね。

サクっとディアナは第二王子を救いに行って、なんかそっちはサクっと終わったようですわね。

わたくしは廊下で終わるのを待っているところを兵士に捕まりましたわ。まぁすぐに脱出できるからと思っていましたけども予想外の提案で固まりましたわ。

「わたくし、耳が可笑しくなったのかしら?」

「いや、聞こえた通りだ。私の妻も君なら大歓迎だ」

笑顔で何言ってますの?

「国を追い出したのは教会と王家ですわよね?」

「君は自由に動きすぎたんだ。だが、君のギフトを手放すのは惜しい。

導き手、君は一人一人を指導するために利用しているようだが、その気になれば人々を同じ方向の思想へ導くこともできると賢者は言っていたよ」

「あら、そうでしたの。でもわたくしは、そんな風にギフトを使う気はありませんのよ」

そーんな面倒な事するわけないじゃありませんか。

「君は無意識でそれを行っていた。『同士』と呼ばれる者たちは君がいなくなった途端行動を止めた。

これは君が先導していたという大きな証拠だろう」

公式もしくは関係者に見つかってお咎め受けたら大人しくするのは当然ですし、もともと影でこっそり行っている同士の活動が大っぴらに知られるわけが無いと思いますのよ。

うーん、そういう意味ではわたくしは自由に動きすぎたというのは間違ってはいませんわね。

わたくしのせいで筆を折る人が出たとは考えたくはありませんが、そうだったら……その方々連れて流刑地をパラダイスにすればいいだけですわね!

あそこはいい意味で自由にできますもの。わたくしの家を改造すれば外観サイズは変えずに部屋を増やすくらい分ありませんもの。

「何を言われてもわたくしは、あなたの提案に首を縦に振ることはありませんわ」

大体結婚なんてしたくないですし、なーにが悲しくてお気に入りの自分の顔を変えなくてはいけませんのよ。

「君は自分の親、兄弟がどうなってもいいのかな?」

にっこりと第一王子は笑う。いや、ぱっと見は笑顔でも、その瞳は笑っていない。

「―――は?」

「辺境の地にいるとはいえ、時間はかかるが王都から兵を向けることができないわけじゃない。

愚弟を君の婚約者のすえたのはこの国を守る兵士が欲しかったから、ってだけじゃないんだよ。

愚弟が君がいた領地に訪れていた時に仕込みは完了している。逆らうなら……領地を地図上から消してもいい」

なんか知らない間に盛大な話になっておりましてよ?そもそも導き手は王子の言うような使い方ができるらしいですけど、それは私の上位互換でも探し出して相談してくださいませ。そっち方向でわたくしは能力を伸ばしておりませんのよ。

「仮に、もしも、わたくしが貴方について…何をさせるおつもりでして?」

「平和的に外交を進めたいだけだよ。わかるだろう、君は他国の歴史や語学にも精通している。

そんな君なら、ギフトを使えば彼らを我が国に従わせることができるだろう。

血も流れない、平和的な侵略だ」

侵略って言っちゃいましたわよこの王子。

「侵略する気はありませんし、そもそもまだこの国のトップは国王様ですわよね?

なんで第一王子が王様みたいな顔してらっしゃいますの?」

「……たしかに、まだ私は王ではない。

しかし、君が協力してくれればすぐにでも王になれるだろう」

「お断りですわ。王家って変人ばかりだと思っていましたけども、こうなると第三王子が一番マシですわね。

人の事を思いやれる情がありますもの」

「呼んだかインサニア―!」

勢いよくやってきたのは第二王子。

「呼んでませんわよ!っていうか居ましたの???いや、お城ですからいてもおかしくはないんですけども!」

くっ、噂したせいですわね。まったく、どこかに潜んでいたのかしら……。それとも聞き耳でも立てていましたの?

「ともかくわたくしは王家に嫁ぐ気はありませんし、そもそも追放された身。

あと、わたくしの家族に手を出すならそれこそ王都を消しますわよ?どんな手を使ってでも…ね」


消すだけなら簡単ですわよ。空間を切り取ってどっかの次元に投げ込んじゃえばいいんですもの。

下準備をしたつもりはないけれど、王都の数か所にしるしは付けてある。

やってやれないことは無いですけど……わたくしの魔力が足りるかが問題ですわね。

差し違える気なら余裕ですけども、それは嫌ですわねぇ。

もっと効率のいい方法、考えておかないといけませんわね。


「兄上、なにやら聞き捨てならぬ会話をしていたようですが

今は久しぶりにインサニアに逢えたことに免じて聞かなかったことにしましょう。

もし、今の話を実行しようというのなら俺は兄である貴方と袂を分かつ過去があります」

珍しく真剣なまなざしをする第二王子を見た気がしますわね。あんな顔もできたんですわねぇ……。

「免じなくていいですわよ、兄弟げんかでも何でもしてくださって結構ですのでわたくしを巻き込まないでくださいまし」

もうここにいるのは面倒ですね。

「帰りますわ、わたくしにちょっかいを出すのはやめてくださいませ」

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