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君たちはワルイコです  作者: H.R
5回戦
42/47

番外編(ココロのノート) 進藤 菜七子

僕の両親は至って普通の人達だった。それなのに僕は昔からヤンチャばっかりで、みんなからあんまり好かれていなかった。


小学生の頃、初めて人を殺した。きっかけは別になかった。強いていえば、殺してみたかったから…かな。その時のことは簡単に思い出せる。だって、新たな僕の趣味が生まれた瞬間だったから……



その後も僕は沢山人を殺した。幸せそうな家族、この世に希望を持ってなさそうなホームレス、テレビで有名になってた犯罪者。

でもある日、楽しくなくなってしまった。趣味を失った僕は毎日に絶望していた。もう死のうかとも思った。そんな時、スマホのアプリで1つの動画を見た。その動画では女の人がとあるアニメキャラクターのコスプレをしていた。そしてコメント欄ではみんなが賞賛していた。


「僕も、コスプレをしてみんなを笑顔にしたい。」


そんな気持ちが心の中に芽生えてきた。



初めてコスプレをした日、とあることに気がついた。僕は、コスプレをしたキャラクターや人の能力や特技をコピーできる。その上、記憶を見ることも出来る。僕はこの能力を使って、昔ハマった殺人をもう1回することにした……



高校生になっても相変わらずコスプレと殺人を両立する生活をしていた。そんなある日、街中で綺麗な女性に話しかけられた。


「あのー」

「なにかな?」

「デスゲーム……に興味ありませんか?」


デスゲーム。漫画で見た事がある。とても楽しそうな、人を殺しても許させるゲーム。そんなの…興味あるに決まってるじゃないか!


「ある!参加させてくれないかい?」

「もちろんいいですよ。では…」

「う゛…」


僕はうなじにスタンガンをくらって意識を失ってしまった。




目が覚めると、周りには19人の女子学生。


「これが、これが念願のデスゲームか!」


心の中で興奮を露わにする。僕は最初から殺人をすることも考えたけど、まずは間接的に殺すことにした。


いかにも薬物中毒そうな女子2人を見つけたので、トイレで洗脳して1回目の話し合いで処刑させた。白井って人のおかげで大成功に終わった。僕は興奮が抑えきれないまま、今度は瀬羅君を殺した。菜緒君の悲しそうな顔…最高にそそられた。



でも……本当にこれでいいのか分からなくなった。周りのワルイコのみんなも段々と変わろうとしている。特に静君はすごい。あんなに酷い過去を持っときながらも変わろうと頑張っている。


「僕も…しず君みたいに変わりたい……!」


そう思うようになっていった。



2回戦では積極的に里紗君に協力した。変わるために努力は惜しまなかった。




4回戦の時、僕はとある部屋に捕まってしまった。そこで瑠衣子君に協力すると言ったが、もちろん嘘だ。僕は絶対に静君と心君を裏切らない。2人のおかげで変わろうと思えたから……


まず頼まれたのは、もう既に死んだワルイコ達の生涯をまとめた手記、その名もココロのノートの制作。僕の能力を使えば他人の記憶が見れる。僕は頼まれた通りに弥江子君と鳴君以外の死者、そして自分のココロのノートを作成した。


「こんなの書かせて、何に使うんだろう。」


気になったけれど、そんなの関係ない。書き終わった僕は呼ばれたので自習室に向かった。




能力が上手くコピーできたか分からないが、記憶が見えるので続きを書いてやろうと思う。

僕はその後、黒幕の瑠衣子君を暴き、殺されてしまった。特に後悔はなかった、今まで最悪で最低な人生を歩んできたけど、最後だけはみんなの役に立てて嬉しかった。


意識が遠のいていく……僕は今………幸せだ…

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