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君たちはワルイコです  作者: H.R
5回戦
41/47

第16話後編 黒幕は…

瑠衣子はその場に倒れてしまった。でも、何かがおかしい。瑠衣子は今、菜七子さんに撃たれた。

……そうだ。瑠衣子からは血が流れていない。黄色い液体が流れてきている。


「なに…これ。どういうこと…?」

「るいこっち…?」

「るいこさん?」


私たちの困惑の声も、倒れ込んだ瑠衣子には届かない。そんな時…


「安心してよ。僕の計画通りだからさ。」


菜七子さんが話し始めた。それは、私たちが想像できないような内容だった…




「……ここは…?どこだ?僕は04の部屋にいたはずなのに…」


さっきまで心君と一緒に04の部屋にいたはずなのに、気がつくと真っ暗な部屋に立っていた。


「誰かいないのかい?こころ君?」


いくら呼びかけても返事がない。部屋の中を探索しようにも暗すぎてできない。じっと待っていることしか出来なかった。



数分後…


「こんにちは、ななこ様。お元気ですか?」


部屋の照明がつき、目の前からカレンと……瑠衣子君が歩いてきた。


「るいこ君…?なんで君がここにいるんだい…?」


瑠衣子君は嫌な顔をしながら話し始めた。


「まあ、もうそろそろバレそうだったし、もういいかなって。」

「どういうことだい……?」

「そのままですよ。私がこのゲームの黒幕。いわば主催者です。」

「……そんな」


黒幕がいることはだいたい分かっていた。でもまさか、瑠衣子君が黒幕とは思わなかった。


「貴方はね、このゲームを盛り上げるために呼んだ狂人枠なんですよ。なのに更生なんかされたら盛り上がりに欠けるんですよね。」

「なんてことを言うんだ……。僕たちはみんな同じワルイコなはずだろ。君だって例外じゃない。」


瑠衣子君は笑顔で答える。


「そうかもしれませんね。…私は顔に感情は出るけれど、心ではなんとも思うことが出来ないんですよ。小さい頃のトラウマのせいで…。だからね……」


瑠衣子君はホログラムのカレンをコピーし、片方をホログラムのハンマーで潰した。ホログラムのはずなのに、悲鳴は聞こえるし、赤い液体は周りに飛び散る。


「実の母親のホログラムを壊しても、何も思わないんですよね。」


頭がこんがらがってくる。瑠衣子君が黒幕で、トラウマのせいで感情がなくて、カレンが実の母親で……


「まあ、何が言いたいかといいますとね…進藤 菜七子。あなたを殺します。」

「そんな…」


全身から汗が流れてくる。こんなに緊張しているのは初めてだ。コスプレをしている時も、殺人をしている時も、こんなに緊張はしなかった。


ここで殺されてはいけない。まだ、静君にも、心君にも恩返しができていない。2人のために働かなきゃ……



そんな時、私の頭に一つの案が浮かぶ。


「なぁ、るいこ君。僕も君たちに協力するよ。」

「……あなたがなんの役に立つんですか?」

「僕は催眠術を使うことができるんだ。便利だとは思わないかい?」


瑠衣子君は狂気的な笑みを浮かべる。感情がないなんて嘘みたいな笑顔を…


「……それもありだな。いいだろう、お前を利用してやる。」

「あ、ありがとう。」

「でもな、一つだけ条件がある。」

「なんだい…?」

「お前の能力を今から複製するから、お前を催眠術で洗脳させろ。」

「……そうしないと裏切られるかもしれないもんね…。わかったよ……」


瑠衣子君は僕の目の先に手をかざしてきて……




「るいこが黒幕だったなんて……。でも、ななこさんは洗脳されていたはずじゃ…」

「自分の能力だからね、対処法くらい知ってるんだよ。」


菜七子さんのおかげで、黒幕を特定することが出来た。あとは…本物の瑠衣子を倒すだけだ…


「ななこさん。あなたは立派ですね。」

「ありがとう。こころ君。みんな、一緒にるいこ君を倒そう!」

「ななこパイセン!協力するよ!」

「私も、こんなゲームを企てた人は許せませんからね。」

「ななこさん。頑張りましょう。」


私たちは、一致団結して、瑠衣子を探すことにした。でも……油断していた。いや、意識から外れていた。さっき菜七子さんが撃った、偽物の瑠衣子のことが……



「う゛……」


倒れていた偽物の瑠衣子が、菜七子さんを刺し殺した……


「ななこさん!」

「ななこパイセン!」

「ななこさん……」


声をかけた時にはもう遅かった…。菜七子さんは…もう……死んでいた……。

部屋中に声が響く。


「最後まで無駄なことをしやがって。ワルイコのくせに。」


その声は今までに聞いたことがある声だった……。小さい頃にハッキングをしてしまった、私たちに協力するためにゲームをハッキングしてくれていたはずの……


「るいこ…お前が、黒幕だったんだな……」

「最終戦の…スタートだ。」

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