第13話(4) セルス・エルナペア
僕たちは02と書かれた部屋に飛ばされた。
「脱出か…なるほどね」
「セルスさん分かりますか?」
「いやぁ…、生憎謎解きとかは苦手なんだよね…」
「わたくしもですわ…」
謎解き系が苦手なふたりが集まってしまったらしい。
5分ほど悩むが全く分からない。そんな時…
「お困りのようだね〜、お嬢さん方!」
この声は…
「也一かな?」
「そうだよ。答え教えて欲しい?」
答えを教えてくれるのか…?どうするべきか…
「1分ほど、相談しても宜しいですか?」
「僕からもお願いできるかな?」
「2人ともすごい可愛いからいいよ!」
なんでそこまで可愛いを主張するのか分からないけど、相談の時間を貰った。
1分後…
「也一さん。いますか?」
「決まったかな?」
「決めました。」
僕たちは…答えを教えてもらうことにした。
「よしきた!でも、1個条件があるからね。」
「条件ってなんですか?まさか…命とか……」
「情報を貰うだけだよ。答えひとつにつき1人分のね。」
「つまり、答えを教えて貰えるのは2回だけってことですか?」
「そうだね。この部屋と次の部屋で教えてあげるよ。」
どうやら交渉は成立したらしい。情報…か。秘密についてのこととかかな。
「それじゃあ、答えを言うね。この部屋は、部屋と書かれた紙を11枚、黒板に貼ればいいよ。」
「そして、次の部屋の答えは『奈瑠川 静』だよ。それじゃあ、頑張ってね〜!」
すると也一の声は聞こえなくなった。
「答え教えてもらったし、次の部屋行こうか。」
「そうですね。」
僕は部屋と書かれた紙を11枚、黒板に貼った。すると…
03と書かれた部屋に飛ばされた。
「この部屋の答えは、しずくんだっけ?」
「そうですわ…」
不機嫌そうにエルナさんは答える。
「どうしたんだい?」
「なんでもないですわ…//」
「まあいいや、答えは…奈瑠川 静だ。」
すると、部屋に声が響いた。
「正解だ。10分後、次の部屋に飛ばす。少しまったりしてろ。」
10分間の猶予があるらしい。僕たちは少し雑談をした。
「そういえばさ、エルナさんの秘密ってなんなの?」
「答えたら脱落になってしまいますわ。」
「そうだったね。ごめん。」
その後、学校でのことを話していると…
04の部屋に飛ばされた。
「10分経ったみたいだね。」
「そうですわね。」
「04ってことは、秘密当てか。」
次の瞬間、部屋に声が響き始めた。
「やあやあ、久しぶり。」
也一の声だ。
「也一さん。どうしたんですか?」
「え?どうしたって、情報を貰いに来たんだよ!」
どうやら早めに情報を貰いに来たらしい。
「それで、何を話せばいいの?」
「そうだねぇ…」
也一がいきなり手を叩いた。すると……
「んん゛」
僕たちの口の中がいきなり何かで埋まった。
僕たちは必死にその何かを吐き出す。口から出てきたのは………虫だ…
「情報って言ってもね、君たちの全部を知りたいからね。殺してノート見た方が早いなって。」
ノート…。なんの事か分からない。でも、そんなこと考えている暇はない。急いで何とかしないと……窒息死してしまう…。
吐き出しても吐き出しても、虫は尽きない。と、その時…
口の中から虫が消えた。
「ゴホッ、ゴホッ」
咳が止まらない。口の中が気持ち悪い。なんなんだこれは…
「いやぁ、君たちほんとに可愛いね。あと1分で死んじゃうけど、なんか話したらどぉ?最後の会話だよぉ!」
あと1分で死ぬ…。そんなこと信じられない。でも、
「エルナさん。」
「…なんですか」
「短い間だったけど、エルナさんと一緒にいれて、楽しかったよ。」
「わたくしもですわ。本当に、ありがとうございました。」
エルナさんの目から涙が流れる。
「泣かないでよ。可愛い顔が台無しだよ。」
「最後まで、あなたって人は…//」
「本当は、本物の僕と仲良くなって欲しかったな…」
僕たちを見て、楽しそうな反応をする也一。
「やっぱり、女子の友情はいいねぇ!色教を思い出すよ!それじゃあ、2人とも、ばいばい!」
也一が話し終えると、僕とエルナさんのお腹が急激に膨らみ………
パァン
…辺りが血で染まる。だんだんと意識が…薄れていく……。
エルナさんは……もう動かない………。結局、僕は…何にもなれなかった………な………………
血だらけの部屋で声が響く。
「教祖の娘と偽物くん、ゲームオーバーっと。彼女に報告しないとな…」




