第13話(2) 鈴・瑠衣子ペア
気がつくと私と瑠衣子さんは03と書かれた部屋に飛ばされていた。
「03ってことは、謎解きかな?」
「そうですね。」
私は黒板を見る。するとそこにはこう映し出されていた。
〖奈瑠川 静、神宮寺 鳴、飯室 弥江子、桃谷 菜緒〗
〖この中で仲間はずれなのは?〗
「るいこさんはわかった?」
「分かりませんけど。」
瑠衣子さんはきっぱりと言った。
「じゃあ、頑張って考えましょうよ!」
「いや……」
瑠衣子さんは衝撃的なことを言う。
「考えなくていいですよ。もう終わるので。」
「終わる……?」
瑠衣子さんは時々変だ。最初のうちは凄く静かでビビりな性格だったのに、後半になるにつれて普通に喋れるようになったりよくパソコンをいじるようになった。
「終わるって、どういうことですか…?」
「そのままだよ。このゲームの大部分をハッキングしたから、4回戦はスキップできる。」
「ハッキング…」
「あぁ、私の秘密はハッキングなんですよ。」
「そうなんですね…」
4回戦がスキップできるとか、秘密がハッキングだとか、色々ありすぎてよく分からなかったがひとつだけ言える。
「るいこさんがペアで良かった。」
「こちらこそですよ。あなたは純粋枠ですからね。」
「純粋枠?」
「いや、なんでもないです。それより、10分間どうしますか?10分経ったら自動的に次の部屋に飛ばされますけど。」
私は悩む暇もなく答える。
「じゃあ、勉強するわ。もうあの日みたいな事、したくないから…」
「そうですか。…次からはカンニングしないように勉強頑張ってくださいね。」
「え……なんでそれを知って…」
「システムをハッキングしたら出てきたんですよ。」
「そうなんですね。」
私は03の部屋、04の部屋、01の部屋、02の部屋と飛んで行く間、勉強をし続けた。瑠衣子さんはその間もずっとパソコンをいじっていた。
03の部屋に飛ばされてから40分後、化学実験室に飛ばされた。
化学実験室では静さんと里紗さんと進行役の也一さんが何か言い合っていた。
「しずさん。無事でよかった。」
安心したのも束の間、里紗さんが祈り始めたかと思ったら、瑠衣子さんはパソコンのEnterキーを押した。すると…
「ぐっ……うぅ……うわあああぁぁ……」
也一さんがいきなり目の前から消えた。瑠衣子さんは喜ぶことも、笑うこともなく、ただその場に立っていた。これも瑠衣子さんがハッキングしてくれたお陰なのだろうか…それとも……




