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君たちはワルイコです  作者: H.R
4回戦
34/47

第13話(1) 静・里紗ペア後編

声が聞こえなくなると、黒板に文字が映し出された。


〖奈瑠川 静、神宮寺 鳴、飯室 弥江子、桃谷 菜緒〗

〖この中で仲間はずれなのは?〗


「仲間はずれ…か。」

「あーし的には、唯一3年生だったやえこパイセンだと思うけど…」

「確かにそうだね。」


私たちは8分ほど他の案を考えた。

唯一生きてる私が仲間はずれ、唯一3年生だった弥江子さんが仲間はずれ、唯一人を殺したことがない菜緒が仲間はずれ。でも、全ての案には欠点があった。


「これって…ほんとに謎解きなのか…?」


どの答えも、とても謎解きの答えとは言い難いのだ。


「そういえば、さっきの脱出の部屋も、簡単だったし…」

「そうだよね…」


私の頭の中に一つの可能性が浮かぶ。違うとは思うけど、有り得そうな可能性が…


「也一は、私たちで遊んでいるんじゃないのか…?」

「遊んでるって?」


私は白井さんの遺書を思い出した。


「しろいさんの遺書に、父親の名前が風真也…って書いてあったんだ。もしかしたら、也一はしろいさんの父親なんじゃないか?」

「そうかもしれませんけど…それと4回戦になんの関係が……」

「今はまだ分からない。だからまずはこの謎を解かないと…」

「でも、3択ですよ……」


私はもう一度よく考える。

そういえば、也一はこう言っていた。


『部屋にあるものや、今までの経験を活かして考えろ。』


でも、部屋には何も無い。つまり、今までの経験…。一か八かだけど………


「パイセン!あと5秒しかない!」

「答えは……奈瑠川 静だ!」




「正解だ。次の部屋に送る。」


私たちは一瞬で次の部屋に送られた。


「パイセン!ナイスです!」

「一か八かだったんだ……良かったよ…」

「なんでパイセン自身が答えだと思ったんですか?」

「半分賭けだけどね、このゲームって異常な程に死んだ人に焦点が当たってるんだ。進行役といい、振り返りクイズといい。」

「なるほど。だから唯一生きてるパイセンが答えだと思ったってことですね。」

「うん。」


そんなことを話していると、部屋に声が響く。


「4つ目の試練、スタートだ。」


4つ目の試練が始まった。でも…


「これはもうお互い分かってるね。」

「だけど、パイセンの秘密、言いたくないよ…」

「大丈夫だよ。」

「パイセンがいいなら…」


私たちは1分も経たないうちに答える。


「りさの秘密は……パパ活だ。」

「しずパイセンの秘密は……殺人です。」


「……正解だ。実験室に戻す。」


飛ばされる直前、一瞬床に目を落とすと…赤い液体が付いていた。しかし、もう一度確認する間もなく化学実験室に送られてしまった。


「お疲れ様。お前らが1番だ。」

「ねぇ也一さん…」


私は疑問に思ったことを也一に聞く。


「4回戦は…本当に4つの試練をクリアするだけなんですか…?」


也一は初めて笑顔を見せながら答えた。


「そんなわけないだろ。知らないとは思うが、俺は白井と黒井の父親なんだよ。そして2人の母親は違う。何が言いたいか分かるか?」


よく分からなかった。私はそっちの話には疎いんだ。悩んでいると、横から里紗が答える。


「あなたは…ただの女好きってことですか?」

「正解だ。俺は女が大好きだ。どんな年齢でも、どんな性格でもな。」

「でも、それが今回の試練となんの関係が…」

「分からないか?密室に女2人だぞ?」


里紗は血の気が引いたような顔をしている。そんなにまずいことなのか…?


「みんな…無事でいて……」


里紗は急に祈り始めた。どうやら本当にまずい状況らしい。

その時…


「ぐっ……うぅ……うわあああぁぁ……」


目の前から急に也一が消えた。何が起きたか分からなかった。でも、唯一わかったことがある。也一が消えた時…後ろにいたのは……鈴と心とパソコンを持った瑠衣子だ……

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