第13話(1) 静・里紗ペア前編
モニターに書いてあった文字を読む。
「問題」
「1回戦で放送がなった時、自室にいたのは何人?」
自室に居た人数か…。
「とりあえず、私は自室にいたよ。なるは私の自室に居たから含まれないと思う。」
「なるほど。あーしはゆりパイセンとななこパイセンとすずっちが自室にいたのは覚えてるよ。」
「つまり今のところ4人か。」
「ほかにも思い出してみますね。」
私たちは5分ほど時間を使って考える。
「るいことえなさんも自室にいたと言ってたと思う。」
「てことは…答えは6…?」
本当に6人でいいのか?確かに自室に居たと言った人は6人だ。でも…
「やえこさんとしろいさん、くろいさんとなみさん、そしてひかりさんの5人がどこにいたのか分からないんだ。」
「確か、その5人はなんも言ってなかった気が…」
なんだそれ。分かるわけないじゃないか。
「そんなの…どうやって分かるんだよ……」
諦めかけた私に里紗は話しかける。
「パイセン。諦めるのは早いよ。」
「りさ…分かるのか……?」
「多分。この部屋のどこかにヒントがあるんだと思う。パイセン一緒に探そ。」
「ああ。」
私は里紗と一緒に教室を探索する。そして残り3分のところで…
「これは…監視カメラで撮られた映像の写真か。」
黒板の裏に3枚の写真があった。そこには図書室にいる白井さんと黒井さんが写っている写真、自室で資料をまとめている弥江子さんの写真、光の自室にいる光と奈美の写真の3枚があった。
「ということは、さっきの6人に光と弥江子さんを足した8人か。」
「パイセン!時間が無いよ!」
私は急いでモニターに向かって答える。
「答えは……8人だ!」
しばらくの静寂の後、部屋に声が響く。
「正解だ。では、2つ目の試練の部屋に行け。」
その言葉と同時に私たちは次の部屋に飛ばされた。
「ここは…?」
「密室…ですね。」
2つ目の試練は密室からの脱出ということらしい。
「それでは10分。スタートだ。」
スタートの合図が告げられた。
「脱出しろって言われても…出口なんかないぞ。」
「パイセン!黒板になにか書いてある!」
黒板には3つのことが書いてあった。
〖02の部屋〗
〖10進数〗
〖次の部屋は無い〗
「ヒントってこれしかないのか…」
「いやでも、これだけじゃなにも分からないから流石にあると思うけど……」
部屋の隅々まで探索する。探索した結果見つかったのは部屋と書かれた紙が15枚。
「これが…なんの関係があるんだ…」
「パイセン、ちょっと待っててね。」
里紗は一人で考え始める。
そして5分後…
「合ってるかは分からないけど、やってみていい?」
「でも、間違えたら……」
「パイセン!」
里紗はこっちを見て笑顔で言う。
「あーしに任せてください。今までの恩返しです。」
「りさ…」
私は里紗に託して何もせずに立っていた。
里紗は部屋と書かれた紙を11枚持つと、黒板に貼った……
気がつくと、私と里紗は3の部屋と書かれた黒板がある部屋に来ていた。
「正解したのか…?」
「よかった……」
「でも、どうしてわかったんだ…?」
里紗は得意気に解説し始めた。
「冷静に考えれば簡単ですよ。今まで部屋の移動は飛ばされてたから、謎を解けば脱出できる。そして黒板には02の部屋と10進数と書かれていた。02の部屋に部屋と書かれた紙を11枚足すと13の部屋になる。部屋の番号は10進数の1の位と同じだから1の位を3にすればいいんです。」
「でも、03にするために1枚だけじゃダメだったのか?」
「ここは半分賭けでしたが、次の部屋は無いって書いてあったので03の部屋はないのかなって。」
「たしかに…冷静に考えれば簡単だな。」
「でしょ!」
ほっとしたのも束の間、部屋に声が響いた。
「それじゃあ、3つ目の試練、スタートだ。」




