第12話 4回戦の始まり
朝起きると、気分が悪い。
「あぁ、また俺になったのか。」
向こうの俺からこっちの俺になったらしい。向こうの俺が菜七子から説明を受けた内容によると、
〖1日1回、俺の中身が入れ替わる。〗
〖記憶は共有される。〗
〖人格は各々のまま残る。〗
らしい。これを催眠で俺にかけたらしいから菜七子も菜七子で中々やばい能力を持っているとわかった。
「まあ、計画には使えるかもしれないからな。仲間にしとくか。」
俺は菜七子を探しに個室を出て被服室に向かった。
被服室に着くと菜七子が居た。
「なあ、お前。俺の仲間にならないか?」
「ならないよ。僕はさなえ君やゆり君と同じ、第三陣営者みたいなもんだからね。」
「そうか……なら、力づくだな。」
俺は菜七子の元に歩いていく。1歩、2歩、そして菜七子の顎を掴み……
…目が覚めると、私はもう1人の私に戻っていた。
「ななこさん。どうしたんですか?」
「ごめんね。もう1人のしず君にやられそうになったから戻しちゃったよ。もう、しばらくはもう1人のしず君は出てこないよ。」
「そうでしたか…。ごめんなさい。」
「いや、全然大丈夫だよ。それより、みんな化学実験室にいるらしいから、向かおうか。」
「はい。」
私と菜七子さんと化学実験室に歩いて行った。
化学実験室に着くとみんなが待っていた。そして黒板の前には…
「やっと来たか。早く座れ。」
見たことの無い男性警官がいた。
「俺の名前は風真 也一。4回戦の進行役だ。」
風真……。どこかで聞いたことある苗字だな。
「どこで聞いたんだっけ。」
そんなことを考えていると、也一はとっとと4回戦の説明を始めた。
「今回は今までのルールと全く別物になる。まずは俺が2人組を作る。そうだな……」
ペアの名前が次々と発表されていく。
「まずは、中川 瑠衣子と花川 鈴のペア。」
「よろしくね。すずさん。」
「よろしく。」
「次に、セルスとエルナのペア。」
「エルナさんよろしくね!」
「はい…//」
「そして、遠藤 心と進藤 菜七子のペア。」
「こころ君よろしくね!」
「えぇ。」
「最後に、奈瑠川 静と服部 里紗のペアだ。」
「しずパイセンよろ!」
「よろしくな、りさ。」
「このペアで、これからゲームをしてもらう。内容を話す。」
也一は淡々と話し続ける。
「これから、1ペアずつ4つのミッションに挑戦してもらう。」
「1つ目は振り返りクイズ。1回戦の内容に関するクイズが1問出題されるからそれに答えてもらう。」
「2つ目は密室からの脱出。2人で密室に入ってもらい、10分以内に脱出してもらう。ヒントなどが部屋に散らばってるから、それを見つけて脱出しろ。」
「3つ目は謎解き。部屋にある1つの謎を10分以内に解いてもらう。部屋にあるものや、今までの経験を活かして考えろ。」
「4つ目は秘密当てだ。お互いの秘密を当ててもらう。回答回数は1回だ。教えたり、ヒントを出すのは禁止。今まで話してる分には仕方ないが、今から話したらその時点で脱落だ。」
「以上、4つのミッションに挑戦してもらう。ちょうど4ペアだから、1つずつローテーションしてもらう。ちなみに、当たり前のことだが1回でも失敗したら死だ。」
その言葉がこの場を圧倒する。
「1回でも…か。なかなか厳しいな。」
「ペアなんだから、お互いを信用しろ。そうすれば簡単だろ。じゃあ、4回戦スタートだ。」
その言葉と同時に私たちはそれぞれ部屋に飛ばされる。私は里紗と一緒に振り返りクイズの部屋に飛ばされた。
「りさ、頑張ろうな!」
「もちろんだよパイセン!」
モニターに1つの問題が出題される。それと同時に部屋に声が響いた。
「10分のタイマー、スタートだ。」




