第11話 つかの間の休息
「3回戦…終了……」
3回戦が始まって、能力が配られたと思ったら百合さんが自殺をして3回戦が終わった。
「3回戦が終わったということは、ゆりさんは終了者だったんですね。」
瑠衣子は冷静に状況を整理する。それ以外の私たちは、理解が追いつかなかった。
「終了者だとしても、なんで急に自殺なんか…」
「そういえば、ゆりパイセンは度々言動が変だった気がする…」
戸惑っている私たちに、高音は言う。
「じゃあさ、私がひまわりちゃんの思考を言葉にしてあげるからさ、質問してみなよ。ゆりさんのことを…ね」
私たちは高音に言われるがまま、向日葵に質問をする。
「ゆりさんって、昔どんな人だったんですか?」
「ふむふむ。なるほどねぇ。」
高音は向日葵の頭を撫でると話し始めた。
「ゆりさんは、昔から漫画のためなら何でもする人でした。万引きに飲酒、拷問に殺人まで。私も殺された1人です。友達を殺す漫画を描きたいからという理由で殺されました。…だそうです。」
なるほど……。でも、それってつまり…
「殺人鬼…ってこと……」
「まあ、そうなりますね。さなえちゃんみたい!」
話していたところに瑠衣子が割り込む。
「もういいじゃないですか、とっとと4回戦に行きましょうよ。」
「もうお別れなんて、悲しいよ」
高音は泣くふりをする。私たちにもわかるくらいにバレバレな演技だ。
「じゃあ、次の進行役は明日来るから、今日は普通に寝てね。ちなみに…4回戦始まるまでに殺しをしようとした人は、私たちが殺すからね。じゃあ、おやすみ!」
そう言うと、高音達は目の前から消えた。
3回戦が…終わったのか……こんなに呆気なく…。
色々あったせいで疲れていた私は、誰とも話すことなく個室でベッドに入る。自分のことだから大体わかる。明日は、もう1人の私が出てくる。
「制御できるように頑張らなきゃな…」
そんなことを思いながら、私は眠りについた…




