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君たちはワルイコです  作者: H.R
2回目の話し合い
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第4話後編 デスゲームの終わり

私は弥江子さんを連れて個室に向かった。


個室に着くと私は紅茶を淹れて弥江子さんに渡す。


「やえこさん、どうぞ。」

「ありがとうな、しず。」

「早速ですが、色々わかったことがあるので話していいですか?」

「あぁ。覚悟は出来た。」


私は一人いた時のことを話し始めた…

……………………………………………………………………


ドアが叩かれる音がする。


「しず?まだ寝てるのか?」


弥江子さんが来ているらしい。私はドアを開けようとベッドから立ち上がり……あれ?

私は昨日普通に寝てたはずだ。なのにベッドから起き上がることができない。声を出して助けを求めようにもガムテープが貼ってあって声が出ない。そんな時…


キンコンカンコン


「死人が現れました。死人が現れました。」


また、殺人が起こってしまったらしい。


「ちっ、しずのやつおせぇな。とりあえず誰かに会いに行くか。」


そんな声とともに足音が遠ざかって行く。弥江子さんが行ってしまったらしい。私は当たりを見渡す。すると、天井に1枚の紙を見つけた。


〖しずちゃんおはよう!しずちゃんには悪いけど、今日1日はベッドから動かないでね!しずちゃんの親友鳴より〗


鳴の仕業らしい。もう本当に鳴のことが信じられなくなってきた、そんなことを思いながら脱出する方法を考える。幸いにも足が縛られてなかったので足で辺りにものがあるか探す。…何か冷たいものがある。私は頑張ってそれを足で持ち上げる。ハサミだ。私はハサミを使ってベッドと手が繋がれていたロープを切った。そしてガムテープを剥がす。


「ふぅ。やっと動けるようになった。」


安心している暇は無い。また誰かが死んだんだ。私は少し痛む足で個室から出た。


廊下に出ると誰もいなかった。おそらくもう話し合いが始まってしまっているのだろう。私は一先ず死体を探すために仮眠室に向かった。


仮眠室に着くと布団がひとつ敷いてあった。そして床には血溜まりが2つできていた。1つの血溜まりの上になにか落ちてる。


「うっ…オェ」


そこにあった異質なものを前に吐いてしまった。


「これは…人の眼球…なんで」


吐き気を頑張って抑え探索を続ける。すると教室の隅に1つの紙が落ちていた。


〖誰も見つけないと思うが、ここに遺書を残そうと思う。俺は今まで色々間違えてきた。高1の頃、仲の良かった友人を見殺しにしてしまった。あいつはいじめられていた。それに俺と黒井も気づいていた。でも止めることは出来なかった。あの姉妹を前に俺は手も足も出なかった。忘れもしない、遠藤姉妹。一瞬であいつらにやられた俺と黒井は命令に従うしかなかった。頼まれたのは黒井があいつの殺害、俺が死体の処分だった。死体は俺の家に隠した、いつまでもあいつといれるように…〗


裏面に続いていた。


〖その後、俺は遠藤姉妹に話しかけられることもなく平和に高校3年まで過ごすことが出来た。でも学園祭の日、意味のわからないデスゲームに巻き込まれてしまった。全員に秘密がある…か、黒井は殺人で俺は死体遺棄だろう。解散して個室に行くと紙が置いてあった。司令者と書かれた紙には『話し合いの時、あなたが追放したいと思った者を口にしなさい。そうすれば即決でその者が追放されます。』と書いてあった。俺はこの能力を駆使し、会長を殺したであろう2人を追放した。そして今日、俺は黒井を殺してしまった。図書館で言い合いになってしまった。あいつはあの日以降も遠藤姉妹に色々協力していたそうだ。頭に来てしまった。気がつくと俺は黒井の腹に包丁を3本刺していた。弥江子と瑠衣子には悪い事をした。黒井の死体の様子が変わっていて焦ったんだ。

言いたいことは書ききった。俺は今から自分の罪と共に黒井とあいつの元へ行く。今まで本当にすまなかった。白井…いや、風真麻白(カザマ マシロ)


「……」


よく分からなかった。理解するのに時間がかかった。白井さんのことも色々と気になるが今優先すべきなのはこれだ。


〖司令者と書かれた紙〗


私の部屋には何もなかった。つまり配られてる人と配られてない人がいるということだ。私は考えるよりも前に歩き出していた。私は鳴の個室に向かった。


鳴の個室は何故か鍵が開いていた。何故かは分からないが急いで部屋に入る。中には1つの紙が置かれていた。


〖殺人犯(1)。あなたは殺人犯です。殺人を起こす度に報酬が与えられます。どんどん殺しましょう。あなたの味方はなみ様とななこ様です。〗


頭が真っ白になった。たしかに鳴は自由気ままなやつだ。だからといってさすがに人を殺すとは思えなかった。でも、報酬というもののために殺人を犯していた。


「なる…」


悲しんでる場合じゃない。私は自分の個室にも紙があるか探すことにした。


そういえば個室の探索はしてなかった、そう思いながら棚の中などを漁る。すると1枚の紙が出てきた。


〖ラッキー!あなたは20人の中で選ばれた幸運の持ち主です。あなたは絶対王者です。絶対王者は話し合いの中でデスゲーム進行役に質問をすると全て本当の答えが返ってきます。デスゲーム進行役も絶対王者には敵わない!〗


なんだこれは…。絶対王者?無敵じゃないかこんなの。もっと早く気づいてれば…いやそんなこと考えてる暇じゃない。私は急いで話し合いをしている教室に向かった…

……………………………………………………………………


一通り話し終えると弥江子さんは困惑していた。それもそうだ。いきなりこんなこと言われたところでわけも分からないだろう。


「なるほどな。まあ、わかったよ。」

「あ、あと、その…やえこさん…」

「どうした?」


緊張する。こんな時に言うことじゃないのは分かっている。でも、今言いたかった。


「あなたの事が好きです。恋愛的な意味で…。」

「…そうか。俺も別にしずのことは嫌いじゃない。でも、返事はここを出てからさせてくれ。」

「分かりました!」


まだ心臓がバクバクしている。早くここを出よう。そう思っていると、


「なあ、しず。落ち着いて聞いてくれ。」

「はい?」

「実は…俺も能力者でな…。」

「そうなんですね…」

「でも、全く使えない能力なんだ。終了者と言ってな、俺が死ぬとデスゲームが2回戦になるらしい。」

「そうなんですね。でもそんな能力使えないですね。」

「何言ってるのかな2人とも!使えるよ!」


その声が聞こえた時にはもう遅かった。弥江子さんの口から赤い液体が沢山出てきていた。そして弥江子さんの後ろには包丁を持った鳴がいた…。

嫌だ、信じたくない。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

私は何も考えられずに、その場に倒れ込んでしまった…

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