第4話中編 生存者と追放者
俺はもうダメなのか…。ごめんな星愛…。俺はもう…
「ちょっと待った!」
聞き馴染みのある声が聴こえてきた。
「しず!生きてたのか!」
「生きてますよやえこさん!」
「よかった…。ほんとに…」
カレンと鳴の顔に一瞬焦りが現れていた。
「みんな聞いて!やえこさんはくろいさんを殺してない!そうでしょカレンさん!」
カレンは嫌な顔をしながらも答えた。
「…そうですね。くろいさんを殺した犯人はもう死んでます。」
教室中が困惑に包まれる。黒井を殺したやつはもう死んでいる…?誰が殺したのか全く想像がつかなかった。
「くろいさんを殺した犯人はしろいさんです。私は一人でいる間に監視カメラの映像を見つけました。」
そう言いながら静は映像を全員に見せる。そこには黒井を殺した後に手足の爪を剥がし、右目を抜いている白井が写っていた。
「でも…、あいつは第1発見者じゃなかったのか?」
俺の質問に菜七子が答える。
「さっきるいこ君が言ってただろ。一緒に図書室に入ったって。」
「…そういうことか。」
俺の頭の中で黒井の事件についての全てが噛み合った。
「つまり、事情は知らないがしろいがくろいを殺し、自分が第1発見者に見えるようにるいこと一緒に図書室に入ったってことか…。」
「そう。だからやえこさんは犯人なんかじゃない!」
「しずちゃんがそこまで言うなら分かったよ。じゃあ、追放者はえなさんだけでいいね。」
江南はまたもや焦り出す。
「違う!私じゃない!信じてよ!」
だが誰もその声には答えない。
「分かったよ…。もういい…。」
江南は急に走り出した、と思った矢先、ポケットからサバイバルナイフを出し、向かって行った先にいた菜緒を滅多刺しにした。あまりにも一瞬の出来事で誰も反応することが出来なかった。気づいた時には血溜まりの上で寝ている菜緒と頭部を切断された江南がいた。
「どういう事だよ…。」
俺の頭の中に困惑だけが存在している。
「最後のあがきですか。まあいいでしょう。」
落ち着いた様子のカレンが言う。まるでこの状況を予測できたかのように…。
「話し合いは終わりです。みなさん個室に戻ってください。」
そう言うとカレンは目の前から姿を消した。酷い現場を見てしまってトラウマになってしまったのか、瑠衣子と鈴も急いで戻って行った。
「いいネタが思いついたわ。」
そう言いながら百合も戻って行った。
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しばらく経ち、教室には俺と静と鳴だけが残った。
「しずちゃん。どこにいたの?」
そう聞いた鳴に対し静は予想外の返答をした。
「もういいから、私の目の前に来ないで。鳴。」
それを聞くと鳴は無言で部屋を出ていった。
「やえこさん。私の部屋で少し話しませんか?分かったことがあるんです。」
「…ああ、わかった。」
そう言い、俺は静と一緒に静の個室へと向かって行った。




