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君たちはワルイコです  作者: H.R
日常パート
10/47

第3話前編 黒く染った目と消えた主人公

目覚めて自室の外の時計を見ると6時だった。


「早く起きすぎたか。まあいい、しずのところに行ってやるか。」


俺の名前は飯室 弥江子。事情があって静の事を守ることになった。


「今度こそ、守りきってみせる。」


そう意気込みながら静の部屋に向かう。

……………………………………………………………………


静の自室をノックしたり声をかけたりしたが返事がない。


「まだ寝てるのか?」


そんなことを思いながら部屋の前で待機してると、


キンコンカンコン


「死人が現れました。死人が現れました。」


誰かが死んだらしい。


「ちっ、しずのやつおせぇな。とりあえず誰かに会いに行くか。」


俺はそう思いながら図書室の方に向かった。

……………………………………………………………………


図書室に着くと異常なほどの異臭がした。


「ここで誰かが死んでるのか。」


奥に進む。そこには、本棚にもたれ掛かり、右目があるはずのところが真っ黒で穴が空いている黒井の死体があった。横には黙り込んでる白井が、前には死体を見ないようにしている瑠衣子と鈴が居た。俺が白井の視界に入ると白井が話し始めた。


「…第1発見者は俺だ。俺はお前が怪しいと思っている不良。」

「まあ、昨日言い合いをした俺を怪しむのは分かるが、生憎俺はしずの部屋の前にずっといたんだ。」

「…。俺は出て行く。」


そう言うと白井は図書室を出て行った。改めて死体を観察する。かなり酷い状態だ。右目が無いうえに、手と足の爪は全て剥がされている。死因は腹に刺さった5本の包丁だと思われる。俺はうずくまって震えている瑠衣子と鈴に話を聞いたが特に情報は掴めなかった。諦めてほかの人を探しに行った。

……………………………………………………………………


保健室では菜緒と瀬羅と菜七子が話していた。


「また誰か殺されたのか…」

「悲しいな。」

「誰が死んじゃったんすかね…」

「殺されたのは黒井だ。図書室に居る。話は終わりだじゃあな。」


色々聞いてくる3人を無視して俺は教室に向かった。

……………………………………………………………………


教室にはティーカップを机に置きながら寝ているエルナとセルス。勉強をしている心と峰が居た。


「殺人が起きたってのに、お前ら姉妹は呑気だな。」

「嫌味ですか?用がないならお姉ちゃんの邪魔なので帰ってください。」

「まあまあ、こんな時に勉強してる私たちがおかしいんだから、事情を説明してあげましょ。」

「…はい。」

「やえこさん、実はねさっき白井さんが来てね、『犯人は俺が殺すからお前らはゆっくりしとけ』って言われたの。だから勉強してるのよ。」


何を言ってるんだ?納得できない。


「いくら言われたと言っても、殺人が起きて黒井が死んだんだぞ?呑気すぎないか?」

「私たちになんか出来ると思ってるの?」

「…」

「私たちは勉強してるから、どっか行って。邪魔。」

「らしいから、やえこさんまた会おうね。」

「ちっ」


俺は怒りを抑えて教室を出て行く。光と奈美もそうだったが、おかしい奴が多すぎないか。そんなことを思いながら倉庫に向かった。

……………………………………………………………………


倉庫に着くと里紗と鳴が居た。


「不良こっち来ないでよ。消えて。」

「なるパイセン落ち着いてよ!悲しいことがあったあとはスマイルっしょ!」

「…そうだね。」

「とりあえず、殺されたのは黒井だ。図書室にいる。じゃあな。」


そう言い残し倉庫を後にする。見つけてないのは江南と百合と静か。俺はとりあえず静の自室に向かった。

……………………………………………………………………


「おいしず。そろそろ起きろ、殺人が起きたんだぞ。」


声をかけたりノックしたりするが、全く返事がない。少し嫌な予感がしてきた。俺はカレンを呼び出す。


「おいカレン。質問がある。」


目の前からカレンが現れる。


「なんでしょうか?」

「仮に死人が2人出ていても発見されるまでは放送は鳴らないのか?」

「そうですね。」


無いとは思いたい、でもこれだけ声をかけてるのに出てこないのはおかしい。しずは無事なのか?確認する方法がない。そんなことを思っていると、


キンコンカンコン


「死人が現れました。死人が現れました。」

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