えいぷりるふーる(web拍手小話)
4/1に一日だけweb拍手のお礼用としてupしていた小話です。
一月たちましたのでup。
「ロイズ、今まで意地悪ばっかりしていたけど……
あたし、本当は――」
こくりと喉が上下する。
伏せた眼差しをそっとあげて、小首を心持ち傾けて、
「あなたのこと」
「ブラン……」
「好きなの」
「ブラン!」
「って、信じた? 信じた? ちょっと迫真の演技? すごい?」
「――」
あれ、ろいずー?
壁になついてどうしたね?
冷たい壁が心地よいのか?
4月1日えいぷりるふーる。
*******************************
「エイル。今まで意地悪ばっかりしていたけれど……
あたし、本当は――」
こくりと喉が上下する。
伏せた眼差しをそっとあげて、小首を心持ち傾けて、
「あなたのこと」
「なんだ」
「好きなの」
伏せていた顔を上げたとたん、いがいに近い距離にエイルの顔を見て、あたしは息を詰めた。
「え、あ……、あ、信じた? 信じた?あの」
「黙れ」
って、あの、ちょっ、近いって。
何故あたしの頬に手を当てる。何故腰に手をまわす。
こら、待て。
「わーん、冗談です!
エイプリルフールです。嘘ですぅっ」
「そうか」
手をはーなーせー
「四月馬鹿か。ならばこれも……戯事だ」
ちょっっっ。
4/1えいぷりるふーる。
************************************
「シュオン。今まで意地悪ばっかりしていたけれど……
あたし、本当は――」
こくりと喉が上下する。
伏せた眼差しをそっとあげて、小首を心持ち傾けて、
「あなたのこと」
「マスター?」
「好きなの」
「そんなの知ってますよー」
にこにこと使い魔。
ぎゅうっと抱きしめられる。
「ぼくもマスター大好きですぅ」
「……」
「マスター?」
「――お腹すいた」
「はい、今日はサバですよー。サバの焼き物。サバのパイもあります」
嬉しそうに使い魔が頬を寄せてくるから、あたしは嘆息した。
「そうね、大好きよ――シュオン」
4/1えいぷりるふーる?




