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許嫁=猫…ではない  作者: 東音


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風紀委員の視察 ⑥ 〜謝罪という名の脅迫〜

《西園寺茉莉花視点》


 わたくしの名前は西園寺茉莉花。

 西園寺グループの令嬢にして、才色兼備と名高い私は、碧亜へきあ学園でも風紀委員長をやっておりまして、かなりの人脈や権力を持っておりますわ。


 そんな私の想い人は、同じ学園の里見浩史郎様。顔、スタイル、学業、スポーツ、家柄、全てに置いて完璧な、正に王子様のようなお方!

 そんなハイスペックな里見様に多くの女=小蝿が惹きつけられてしまうのも必然。たかった小蝿は、片っ端から排除する事にしておりますの。


 今回の小蝿は、庶民の森野林檎と財閥令嬢の宇多川夢。


 偶然の出会いを装い、森野林檎を取り込み宇多川夢を孤立させようとするも失敗。


 森野林檎を里見様とのイチャラブ同居疑惑で風紀委員会の弾劾裁判にかけるも責任を問えず、逆に里見様の好みの髪型になろうと、風紀委員会内部が内輪揉めをする状態となり、大変な目に遭いましたわ! 


 そんなこんなで、森野林檎&宇多川夢、2匹の蝿の退治はシェアハウスの査察に持ち越される事になりましたの。


 里見様の近くでお話を伺い、お部屋訪問で英気を養った後、何故か具合が悪くなられてしまわれたのは心配でしたが、すぐに看病に戻る事を誓い、まずは蝿退治に取り掛かる事に致しました。


 森野林檎と宇多川夢は夕食中、あーんをし合うなど終始百合百合イチャイチャしていて、里見様への害はそれ程大きくなさそうでしたが、問題行動有りとして、シェアハウスを追い出す事が出来れば、代わりに私がシェアハウスに入る道も開けますからね。

 里見様とのイチャラブ同居の未来を夢見て、私は風紀委員幹部の友田、桜井と共にまずは森野林檎を糾弾する事にしましたの。


「森野さんは、宇多川さんと百合百合していて、里見様とはほとんど接触がない筈ですわよね〜?


 それなのに、里見様のお部屋にな〜ぜ森野さんの髪の毛が落ちてるのかしら〜?

 説明して下さる?」


「友田も怪しいと思います! きちんとした釈明を求めます!」

「なお、この桜井がこの模様はカメラにもバッチリ記録していますからね〜!」


「はわ、はわわ……!||||||||」


 洗面所で拾った森野林檎の髪の毛を、里見様の部屋の中で拾った事にして問い詰めると、森野林檎は罠に掛かった小兎のように震えていました。


 こちらの思うがままに口を滑らせてくれそうで、これは「勝った!」と思いましたわ。



 それなのに、何故かそこで意識は途切れ……。



 次に目覚めた時は翌日の朝──。


 シェアハウスの個室に敷かれた大布団に私、桜井、友田は三人身を寄せ合うように寝ていたのには驚きましたわ。


 何故かズキズキと痛む頭を三人でさすっていると、すぐに宇多川夢と森野林檎が飛んで来て、友田の携帯に撮られていた動画を再生するように言われ……。


『私がシェアハウス(ここ)の住人だったら、里見様のお部屋に突撃訪問するに決まってます! 寧ろ、毎晩夜這いしますわ〜!!』


『私がシェアハウス(ここ)の住人だったら、里見くんの後をついて回り匂いを嗅ぎまくります!』


『私がシェアハウス(ここ)の住人だったら、里見くんの美しい姿を毎日盗撮しまくります!』


「「「こ、これは一体っ……!!?||||||||」」」


 友田の携帯に、身に覚えのない自分達の……でも、心の底からの本音を語っている姿が動画に撮られていて、私達は真っ青になったのです。


「ううっ。ごめんなさいっ! 私が誤ってアルコール入りのチョコを食べさせてしまったばっかりに、()()()()()()()()()()()()()()()姿()を晒させる事になってしまってっ」


「「「ぐふっ……!!」」」


 宇多川夢に涙ながらに謝られ、逆に私、桜井、友田はダメージを受け、血を吐きましたわ。


『ヒック。だから、適当に難癖をつけて、今の住民である森野林檎を追い出そうとしたのですわ〜! オーホホホ!』


『ヒック。ええ。森野林檎なら、実家も太くないし、押せばすぐボロを出しそうでしたしね〜! プークスクス!』


『ヒック。その上、森野林檎がここを出れば、百合百合している宇多川夢も退去するでしょうし、その分私達がシェアハウスに潜り込めば、万事オッケー! アヒャヒャヒャ!』


「「「〰〰〰!!☠」」」


「お酒の力が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんてっ! かくなる上は、この動画を私の罪深さの証拠として、各方面に提出させて頂き処罰して頂かないと気が済みません! どうか私を訴えて下さい!!」


「ううっ。同席しながら、気付かなかった私も同罪です。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、私が知っている事は全てお話します! どうか私も訴えて下さい!!」


 涙を浮かべての宇多川夢、森野林檎の謝罪はもはや脅迫にしか思えず……。


「も、もういいですわ〜〜っ!! この件はなかった事にさせて下さいましっ!! シェアハウスの査察も問題なしで報告致しますからっっ!! あ、いたぁっ!」


 私は大声でそう喚いて、二日酔いの頭に響き、散々だったのですわ……。



*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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