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許嫁=猫…ではない  作者: 東音


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風紀委員の査察 ③ 〜ライフゼロの浩史郎〜

✽まえがき✽


11月分のエピソードを投稿し忘れていまして、大変申し訳ありませんでした! m(_ _;)m


4話分同時投稿させて頂きましたので、ご都合のよい時にご覧下さると有難いです。


また、後ほど活動報告にお詫びおまけ話を投稿しますので、そちらもよろしければお願いします……(;_;)


 その後も、西園寺先輩含む風紀委員会の査察は続き……。

 施設を実際に使って評価してもらう為、風紀委員会の方々には、2階の浴室で風呂に入って貰った。


 私と夢ちゃんは普段通り、一階の浴室を使って、シェアハウスの改装後は2階の浴室を使っていた浩史郎先輩は、風紀委員会に浴室を譲る為(あと、シェアハウスの浴室を使っている間風紀委員会に何かされないか心配という理由もあって)近くのスーパー銭湯に行ってくれた。


 黒川さんが警備してくれたお陰もあり、お風呂イベントは何事もなく過ぎたかに思えたけのだけど……。


「あの……、《《2階の浴室の脱衣場》》の死角にあたる場所に携帯が設置されていたのですが……」


「「「……!!||||||||」」」


 夕食時に、ピンク色の携帯を手に、黒川さんに困惑気味に告げられ、リビングにあつまっていた私、夢ちゃん、浩史郎先輩は戦慄した。


 2階の浴室は、普段浩史郎先輩が使っている。脱衣場に、携帯を仕掛けていたという事は、浩史郎先輩の着替えを盗撮をしようとしていたって事?

 以前、西園寺先輩の仕業で、学校の更衣室にカメラが取り付けられていた事があるって聞いた事があったけど、ここでもやるとは……!


 私達が、青褪めていると……。


「あ、あら、ごめん遊ばせ。査察の資料を作る為に、浴室の画像を撮らせて頂いた時に置き忘れて来てしまったようですわね〜。オホホホホホ〜!」


 西園寺先輩は、縦ロールの長い髪を翻し、バックに大輪の背負ってそう言い放

 ち、誤魔化し、幹部の二人もフォローするような言葉をかけた。


「あら、委員長、うっかりさんですわ。

 でも、よくある事ですわね〜」

「ええ。私も、よく携帯置き忘れてしまいますわ〜」


「(夢ちゃん。わざわざ死角に置くなんて明らかに黒なんじゃ……)」

「(私もそう思う。ただ、小型カメラとか盗聴器なら追求出来るけど、携帯だから置き忘れてしまったと言われてしまうとこれ以上の追求は難しいわね……)」


 私と夢ちゃんはひそっと囁き合い、納得出来ない顔を見合わせた。


 一番の被害者である浩史郎先輩を見遣ると……。


「お、俺……。ちょっと気分悪いんで、2階で休んで来る……。||||||||夕食はいりませんって、杉田さんに伝えてくれ……」


「こ、浩史郎先輩……」

「里見先輩……(流石に同情するわ……)」


 私達が痛ましい表情で見送る中、心に傷を負った浩史郎先輩は、真っ青な顔でヨロヨロと2階に上がって行った。


「里見様っ?! どうなさったんですの?」

「私達看病致しましょうか?」

「私達三人で、24時間体制で監護できますわっ」

「桜井! 友田! それはいい考えじゃございませんこと?」


 盛り上がって浩史郎先輩の後を追おうとする風紀委員会の方々の前に、私と夢ちゃんは立ちはだかった。


「いや、でもっ! 具合が悪い時に、大勢で看病に押し掛けるのは逆に悪化しかねないかな〜なんて。今は一人にしてあげましょう?」


「ええ。そうね。里見先輩には後で黒川に様子を見に行かせますから、ご心配せなく、風紀委員会の査察を続けて下さい。

 里見先輩は、きちんと職務を全うされた有能な女性を好まれるのではないでしょうか?」


「むぅっ……。そう言えば、里見様の歴代彼女はハイスペックな女性ばかり……。分かったわ。看病は、きちんと査察を終えた後に一人ずつに致しますわ」

「「そ、そうですわね……」」


 風紀委員会の方々は、一旦どうにか引き下がってくれたようで、私はホッと呟いた。


「(ふうっ。ただでさえライフゼロの浩史郎先輩に死体撃ちする事態にならなくてよかった……)」


「(まぁ、私は里見先輩がどうなろうと構わないけど、ここからは、私達のターン。りんご、手筈通りにお願いね?)」


「(了解だよ! 夢ちゃん)」


 目を鋭く光らせる夢ちゃんに、私は親指を立てたのだった……。



 

*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございます。


ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでしたm(__)m


12月分は今まで通り火曜日12時投稿させて頂きますので、よければまた見守って下さると有難いです。今後ともどうかよろしくお願いします。


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