キャット大忙し…!狭まる二人の時間
バゴーン!
「ホラ!森野!それぐらいのサーブ取れんのか!もっかいいくぞぉ!」
「すみません!はいっ!」
「り、りんご…。」
「コラ!部長、女子用のコートに勝手に入って来て!それに、森野さん初心者なんだから、もっと優しく丁寧に教えてあげてよ!!」
ソフトテニス部部長の松平建造にりんごがしごかれている様子を見て、俺は心配し、副部長の七橋光は、青筋を立てて怒っていた。
俺とりんごは、急遽メールで呼び付けられ、ソフトテニス部の朝練に参加したのだが、集合時間までに集まったのは、俺とりんご、部長、副部長だけだった。
(宇多川は、元々予定があり、他の部員達は単にやる気がなく、後から遅れて2、3人来る程度。)
その為、部員の中でもやる気があると判断されてしまったりんごは松平にロックオンされ、集中的に特訓を受けていたのだった。
「コートではだれでもひとりだ。 いままでの練習だけが、おまえを支えるっ!!」
バシッ!
「ふぐっ…!」
「明日の為に打つべし打つべしっ!!」
バシッ!!
「はぐっ…!ゼハー。ゼハー。も、もう、足が動かない…。」
どこかで聞いたようなスポ根なセリフを吐きながらの、松平の過激な練習に付き合わされ、へたり込むりんごを見かねて、俺は暴走気味の部長に声をかけた。
「おい、松平。部員はりんごだけじゃないんだぞ。次は俺とラリーやろう。」
「おっ。里見、チャラチャラした奴だと思っていたが、やる気満々じゃないか!
よぉし!部長の俺が稽古をつけてやろうじゃないか!」
「偉そうだな…。」
喜々として肩を抱いてくる松平に顔を顰め、隣のコートに移動しながら振り返ると、副部長の七橋さんが座り込んでいるりんごに屈み込み、声をかけていた。
「おーい、森野さん、ちょっとこっちで休憩した後、私とレシーブの練習しようか。」
「は、はいっ…。(うわっ。//七橋先輩、この角度から見ると大きいものが揺れ…!)」
✽
りんごの朝練の疲れはその後のメックのバイトにも影響してしまっていた。
「フ、フルルンおっぱいに…、キッスしろのセットお願いします。」
「へ?//森野ちゃん何て?」
りんごの注文報告(?)をホールスタッフの老木が聞き返すと、隣で注文を聞いていた俺は慌てて訂正した。
「り、りんご!メックフルルーリーにキッズセットって言いたかったんだよな?」
「あれ?わらし、そー言っれませんれしたか?」
「「言ってねーよ!」」
もはや、注文どころか普通の会話すらも呂律が回っていないりんごに、俺と老木は突っ込んだ。
✽
「今日のバイトは、ハラハラしたぞ?本当に大丈夫か?」
バイトが終わった後、りんごと一緒に駅へ向かいながら俺は心配して聞くと、りんごは、頬を搔きながら気まずそうに笑った。
「は、はい…。部活の朝練で、部長の猛特訓の後、朦朧とした意識の中で副部長の七瀬先輩に大きなものを揺らしながらテニスを教えてもらったのが目に焼き付いてしまって…。//」
「ああ…。副部長、まぁ大きい方だよな…。」
推定F…いや、Gか?
俺が顎に手を当てて考え込んでいると、りんごが全てを悟ったような笑顔を浮かべていた。
「はい。巨乳愛好家の浩史郎先輩の気持ちがちょっと分かってしまいましたよ…。」
「人を変態みたいに言うな!それと、やっぱり、部活とバイトの掛け持ちはきついんじゃないのか?明日はバイトのない代わりに図書館で勉強教えてやる事になっていたけど、やめにしてゆっくり休んだ方がいいんじゃないか?」
「いえいえ!今日は初日だから、特に疲れてしまっただけです!私、勉強も頑張りますから、見捨てないで下さい先生!!」
「お、おうっ。そ、そうか…?」
りんごに取り縋られ、悪くない気がしていた俺だったが…。
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翌日ー。
「庭球は爆発だぁっ!!」
バシッ!!
「きゃんっ!」
「森野さん、レシーブは、こうポジション取りするといいよ?(ぷるんっ!)」
「は、はい!七橋先輩!!」
激しい朝練の後、午後から俺とりんごは図書館へ勉強しに行ったのだが…。
「りんご、ここの問題は、この公式を使えば…。」
「はい…。分かります…。硬式庭球は爆発して、ソフトな巨乳でぷるんっと球を打ち返せばいいんですね…?」
「いや、何言ってるんだ?君は…??」
「すやすや…。」
数学の勉強を始めて、5分も経たない内にりんごは机に突っ伏してうたた寝を始めたのだった。
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