おまけ話「ワンニャンな許嫁」①
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U^ェ^U『ワンニャン日和』(=^・・^=)
〜前回までのあらすじ〜
やんちゃな子犬ハチを飼っているお家に、保護された仔猫のマロがやって来ました。
果たして二匹はひとつ屋根の下、仲良くやっていけるのでしょうか?
『クンクン…。ワゥン?チョンチョン。』
『ビクビク…。ニャ、ニャー。』
ナレーション
『ハチくんが、マロちゃんに興味津津で、匂いを嗅いだり、触ったりしていますね?
マロちゃんは固まってサトウさん(飼い主)を助けを求めるような目で見ています。』
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「きゃは〜。二匹共可愛いん♡」
テレビを見ながら、ソファーの上でジタバタ悶えているりんごを目にして、俺も隣に座りながら声をかけた。
「また、動物もの見てるのか?」
「あっ、はい。夕方のこの時間に『ワンニャン日和』っていうペットのドキュメント番組をやってるんですが、
犬を飼っているお家に新しく仔猫が住む事になったらどうなるかっていうシリーズが最近始まって、柴犬のハチくんも日本猫雑種のマロちゃんも両方可愛くてハマってるんです〜。」
りんごの顔を綻ばせながらの説明に、俺もテレビの画面に子犬と子猫がぎこちなくじゃれている姿が映し出されているのを見遣った。
「ふ〜ん。犬と猫かぁ。異種族同士の同居って、仲良くなれんのか?」
「まだギクシャクしてるみたいですけど、どうなんでしょうね?
そう言えば、同居して最初の頃の私達もあんな感じじゃなかったですか?」
りんごにそう言われ、確かに初めは親達に強制的に同居させられて、俺達ギクシャク(ギスギス?)してたよな…と数ヶ月前の事に思いを馳せたが、いやいや、犬猫に例えるんじゃねぇよ!とプルプルと首を振った。
「なっ。何言ってんだよ。俺達は人間同士じゃないか。」
「でも、異種族同士じゃないですか。浩史郎先輩は犬系、私は猫系で!」
「君の猫系はともかく、俺は自分が犬系だなんて認めていないからな!」
何かに付け、俺をりんご祖母の飼い犬のペスに例えてくるりんごに毅然と主張してやったが…。
「ふふふっ…。(そういうプライドの高そうなとこがペスそっくりなんだよな…。)でも、この子達も私と浩史郎先輩みたいに最終的には仲良しになれるといいですね?」
「えっ。そ、そう…だな…。//」
りんごのホンワカした笑顔に絆されてしまった。
「今のところ、ハチくんの方がマロちゃんを気に入っているみたいなんですよね?私、ハチくんを応援してあげたいです。」
りんごの言葉に、再び画面に視線を移すと、
戸惑う子猫を、子犬が目をキラキラさせて構っていっていた。
「………。そう…だな…。」
認めたくはないが、りんごを口説こうと躍起になっている俺と子猫と仲良くなりたそうな子犬の状況を重ねてしまい、少しだけ、感情移入してしまったのは否めなかった…。
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