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許嫁=猫…ではない  作者: 東音


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脳天気な二人

《宇多川 夢 視点》


三人で生徒会室を出た後、隣にいたりんごはほうっと息をついた。


「ふぅ、緊張したぁ…!あの生徒会長さん、西園寺先輩とは別の意味で、周りの人に有無を言わせず、従わせてしまうカリスマオーラがあるぅ…。」


「ああ。賢くて有能な人には違いないし、今回は頼ってしまったが、俺はあの人ちょっと苦手だ…。以前からあの人には好かれてない筈なんだが、なんで俺まで仕事を割り振られたんだろう?」


今回の事件の元凶=里見先輩は、そう疲れた顔で呟き、首を捻っていた。


「……。」


そう。最近、時折生徒会の手伝いに行くようになって、分かったけど、石狩会長の人選は厳しく、自分の見込んだ人材にしか、仕事を頼んだりしない人だ。


生徒会室への出入りを許されている時点で、私はかなり石狩会長に気に入られているといえる。


けれど、石狩会長が重要な文化祭合同カフェのイベントスタッフの役割を、私やりんごはともかく、以前から好んでいなかった女性関係にだらしない里見先輩まで割りあてたのは、何故だろう?


今回の件で、石狩会長が里見先輩についての評価を一新するような事があったという事だろうか?


考え込んでいると、近くに前髪パッツンの女子生徒が通りがかったを見つけ、私は慌ててりんごに駆け寄って抱き着いた。


「何はともあれ、(少し前髪を失ったものの)りんごが無事で本当によかったわぁ!!りんごだーい好き!!」

「わあ。夢ちゃ〜ん!私もだーい好きだよ〜!!」


「………!!(ち、ちくしょう。宇多川の奴め、羨ましいぜ!)」


里見先輩が羨ましそうな目を向けてくれるのを、無視して、りんごとイチャイチャしていると、

しばらくこちらを見ていた女子生徒はそのまま去って行き、私は胸を撫で下ろした。


「ふうっ…。行ってくれたわね。」

「夢ちゃん…?」


「宇多川?今の奴がどうかしたのか?」


戸惑った顔をするりんごと里見先輩に私は説明した。


「今の前髪パッツンの人、多分白薔薇の会(風紀委員主催の里見先輩ファンクラブ)の人よ。」



「「えっ!!」」


「白薔薇の会には風紀委員以外の生徒もいるから、今まで全員把握できず、厄介だったのだけど、今回の事で、(全員里見先輩の好みの髪型にしたため)前髪パッツンが目印になって見つけ易くなったわ。りんごも浩史郎先輩も、前髪パッツンの女子の前では、言動に気を付けてね。」


「前髪パッツンの女子ね?分かったよ。夢ちゃん。」


「なるほど、だから宇多川は対策が立てやすくなったと言っていたのか。なるべく気を付けるようにするよ。」



神妙な顔をする二人に私は頷いた。


「うん。分かってくれたらいいのよ。とにかく、しばらく二人とも、目立つ行動は控え…。」


「あっ。そういえば、りんご。テスト明けに気晴らしに、どっか行きたいって、言ってたよな?今度の日曜どっか行くか?」


「いいですね。あっ、じゃあ、私猫カフェ行きたいっ。」


「ってあんた達話聞いとんのか!」


私はこの状況下で脳天気にデートの相談をする里見先輩とりんごにブチ切れた。


「ごめん!夢ちゃんも行きたかったよね?一緒に猫カフェ行こっ。」


りんごが、驚いて私の腕に抱きついてくる。


「いや、そういう事じゃなくて…!」


里見先輩がショックを受けた顔で、お前も来んのかよ?という引き攣った顔でこちらを見てくる。


いや、行かないわよ!

日曜は予定があるし、黒川同伴じゃないと外出の許可下りないもの。


あー、でもりんごが猫カフェ行くなら、コーディネートしてやりたいなぁっ。


確か家にりんごに似合いそうなカチューシャがあったから、あれで、ヘアアレンジして、

服もちょっと猫っぽく、小悪魔風な感じにして、

あ〜!!これ、絶対可愛くなる奴!イメージが膨らむわっ!!


「ゆ、夢ちゃん…?」


りんごを見つめながら、仕上がりを想像してぷるぷるしている私にりんごは戸惑ったように首を傾げる。


ま、前回と同じに一回家に来てもらって別人のようにメイクして、外で待ちあわせすれば問題ないか…。


「いいわっ。私に任せなさい。りんご!」



いつも読んで頂きましてありがとうございます。


今後もどうかよろしくお願いしますm(__)m

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