表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
許嫁=猫…ではない  作者: 東音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/101

再び画策する猫

男子浴場で、不審者(恐らく西園寺)が脱衣場に乱入するという事件があったが、女子には被害がなかった事から、

 顧問から各自注意するように言い渡され、軟式テニス部の合宿は継続される事になった。


 夕食後、男女混同でミーティングをする事になっていたので、食堂から談話室へ移動する途中、りんごと宇多川に行き会った。


「あっ、浩史郎先輩。さっき男子浴場の脱衣場に不審者が入ったと聞きましたが、大丈夫でしたか?」


「あ、ああ。松平先輩が出会したみたいだが、俺は別に……。そっちは大丈夫だったか?」


 心配そうに聞いてくるりんごに、不審者が、西園寺(今は変装して西園)だと当たりをつけている俺は、逆に心配になって聞くと、りんごは安心したように表情を緩めた。


「それならよかった。女子浴場の方は、とても平和でしたよ〜?」


「ええ。西園寺……西園先輩は体調上の理由で大浴場には入らなかったのだけど、そっちに行っていたのね……。呆れた……!」


 宇多川は、西園が西園寺である事、また不審者が西園寺だという事も気付いているようだった。


「浩史郎先輩、また風呂がトラウマになっちゃうかも心配してましたが、他の男子部員達が守ってくれたんですね。やっぱり、同性同士っていいですよね〜。


 大きなおっぱいは、男子だけでなく女子も幸せにしてくれるものだと、私は今日初めて知りました……。デヘヘ……///ぷかりん……ふわふわ……♡」


「ああ?」


 手を組み合わせ、夢見るような恍惚とした表情を浮かべるりんごを不審げに見遣ると、不意にりんごは「あっ!」と声を上げた。


「そうだ、七瀬先輩……! 準備があるんだった! 夢ちゃん先に行くね? 浩史郎先輩、また後で!」


「「りんご……!」」


 談話室へダーッと駆けていくりんごの後姿を俺と宇多川は呆気に取られてて見送った。


「な、何だアレ? なぁ、宇多川。りんごの奴、大丈夫か……? まさかとは思うけど、百合に目覚めたとかいう事はないよな……?」


 俺が不安になり尋ねると、宇多川は生ゴミを見るような目を向けてくる。


「あなた、何を言っているの? そんな訳ないでしょ。バカなの?」


 うぐっ……! 相変わらず手厳しいが、否定してくれてよかった。


「せっかくりんごと二人で楽しく過ごせると思ったのに、あなたがいると、西園寺先輩まで湧いて、合宿を引っかき回されて迷惑だわ!」


「いや、俺が望んでるわけじゃないんだが……」


 宇多川の理不尽な物言いに文句を言っているところで、談話室に着き、足を踏み入れたところ……。


「あっ、里見くん来た!」

「里見くん、ここ座って?」

「里見先輩バックハンドのコツ教えて下さい♡」


「ええ?」


 女子部員達が固まっているスペースに、速攻で招き入れられる。


「夢ちゃん、こっちこっち!」

「りんご……」


 女子達から少し離れた席に座っているりんごは、宇多川を隣の席に呼んでいる。


 俺と目が合うと、りんごは極上の笑みを浮かべて親指を立てた。


 そのキラキラの目はこう語っていた。


『浩史郎先輩! ハーレム出来てよかったですね? 頑張って下さい♡』


 ああ、もう! またこのパターンかよっ!!



*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ