可愛い君に、俺の気持ちを受け取ってほしいんだよ!
俺の名前は、下田芳正 58歳 未婚 独身 彼女はずっと居ない!
大学の時に、俺と同じ歳の女の子と初めて付き合いはじめた。
俺は彼女と初めての経験を全てした。
俺はその子といつか結婚するものなんだと漠然と思っていた。
でも? 俺と彼女が付き合って3年目になった頃に、突然彼女から
別れ話をされる。
俺は、簡単に引き下がる事ができず彼女を諦めきれなかった。
彼女は俺に別れ話をした次の日には、他の男と付き合いはじめだす。
俺はそれに驚くものの、それでも彼女の事を俺は忘れられない。
毎日、悶々とした日々を過ごしていた。
仕方なく、俺は彼女にある日突然! 別れたくないと言い寄って
近づいた。
その時、彼女と付き合っていた彼氏が現れ俺はその男に殴られる。
俺はしぶしぶ、彼女の事を諦めた。
*
・・・あれから30年以上になるが? 俺は女性と付き合う
事が怖くなり、なかなか積極的に自分から女性に話しかける
事すら出来ないでいる。
はじめのうちは? 俺の男友達から紹介や飲みに誘われていたし
親からもお見合いをすすめられていた。
それでも俺が悉く断り続けると?
周りの目も俺に対して変わっていく。
俺はいつの間にか、女性に興味がない男だと思われる。
それからというモノ、俺はずっと一人で真面目にコツコツ仕事に
打ち込んでいった。
そうして月日が過ぎて行き、俺も58歳になってしまった。
気が付けば、父親が亡くなり母親も老いている。
俺も随分と歳を取ったと感じているが、ずっと独身でいると?
心はいつまでも“あの頃”のままだった。
お金はほとんど使わないので、通帳に数字がどんどん貯まっていく。
そのお金を使い、俺は女の子がいるスナックに通うようになった。
今は、若者に昔懐かしのモノが流行っており喫茶店や古着やスナック
が若者たちに好まれるモノになっていた。
だから、俺が通うようになったスナックにも若い女の子が3人も
働いていた。
スナックのママは、随分と歳を取ったババアだったのだが...。
それは置いといて、俺は3人の若い女の子の1人を気に入っていた。
若いわりには、しっかりしていて敬語を俺に使いながらも程よい会話を
してくれる彼女を俺は好きになってしまった。
その後、俺は毎日彼女が働くスナックに通い始める。
彼女の名前は、広瀬 花 歳は22歳 大学生らしい。
どこまで本当なのか? 俺にも分からないのだけど。
俺は“花ちゃん”と一緒に居たいがために指名までして俺の横に居て
くれる為に、お金に物を言わせて一緒に居てもらった。
他の男が花ちゃんを指名しても、俺がよりお金を出すので指名した男
の席に花ちゃんが着くことはない!
予め俺がスナックのママにお金を別に渡していたのもあったからだ。
『花! また下田さんが花を示してるわよ!』
『ママありがとう! 直ぐに行くわ~』
『下田さん、ちょっと待ってね! 直ぐに花が行くから!』
『あぁ!』
このお店に来て1年経つ頃には、、、?
俺は“花ちゃんから花と呼び捨てで呼ぶようになり”俺にとって
花は既に行きつけのスナックで働く女の子ではなく!
“彼女”のような存在になっていた。
彼女のプライベートの話やLINE交換もしていた。
彼女の両親の話や妹の話も楽しそうに話す彼女に俺も楽しく話を
聞いていた。
いつか? 俺は彼女の両親に花を嫁にくださいと花のお父さんに
言いに行く日が来ると信じていた。
・・・でも? 花は一つだけ俺に隠し事をしていたんだ。
たまたま外で花と会った時、花は俺の知らない男と楽しそうに
腕を組んで歩いている所を俺は見てしまう。
その事を、お店に行った日に花に問い詰めて聞いてみたら?
彼女はこう言った。
『なあ花? 先週の火曜日、誰と居たの?』
『えぇ!?』
『男と一緒に歩いてたろう!』
『何よ急に、どうしたんですか下田さん?』
『まさか!? “花の彼氏とかじゃないよな!”』
『そうだって言ったらどうするの? 私は別に下田さんのモノじゃ
ないんですよ。』
『・・・よくも、どの口がそんな事を言ってんだよ!』
『もういいわ! あの人は私の彼氏です! もう私を指名しないで
ください!』
『えぇ!?』
『ママ! 席を変えてください!』
『・・・は、花!?』
『ママ、早くしてください!』
『はいはい! ごめんなさいね、下田さん! 花が席を変えてほしいと
言ってるので、他の女の子を直ぐに呼びますから。』
『もういい! 俺は帰る!』
『・・・・・・』
まさか!? 俺は花に嫌われてしまった。
スナックのママも、花から直接俺の事で相談されていたと聞かされる。
俺は既に、花を俺の彼女のように扱って、お店に着いて花を指名して
花が俺の横に座ると、必ず俺は花の手を握っていた。
お尻や胸も触ったりして、俺はセクハラめいた事も彼女にお酒の勢い
で話す事もあった。
俺の彼女に何時になったらなってくれるのか、、、?
パワハラめいたことまで俺は花にしていたのだ。
きっとそんな俺に花は嫌気がさしていたのだろう。
そんな時、花の本命の男とデートをしている所を俺が見て彼女に
問い詰めたモノだから、今まで溜まっていた鬱憤が爆発してしま
ったとスナックの別の女の子からも俺は聞いた。
【可愛い君に、俺の気持ちを受け取ってほしいんだよ!】
俺の花への気持ちは、何にも変わらない!
でも? 花は違ったのだろう。
あれから俺はお店を【入店禁止】になってしまった。
花が俺と二度と会いたくないから、お店にも来てほしくないと
スナックのママに話したらしい。
こんなに俺は花が好きなのに、何故伝わらないのだろう。
頼むから! 俺を許してくれ花! 俺は君しか愛せないんだよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。




