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落ち武者・歴史は知らない理系リーマン、化学チートで戦国を駆ける   作者: ディエゴ
第一章 包囲されたはじめての街
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1590年6月9日・現在公開可能な生存情報

20万もの大軍が一夜にして壊滅したこの戦い、後世では「小田原崩れ」と呼ばれることになるのだが、全ての武将が命を落としたわけではなかった。


本日時点で生存が確認されている武将を列挙しておく




蒲生氏郷隊


風魔の偽使者が訪れた際、口頭のみで書状を一つも持参していないのを不審に思い、問い詰めた所、逃げようとしたので切り捨てた。その後、箱根に改めて確認の使者を派遣、合わせて、周囲の黒田孝高隊、織田信雄隊に注意喚起の使者を出そうとしたところで、すでに進軍していた織田隊が大きな爆発にまみれたので、全軍で箱根方面に離脱した。黒田孝高隊は大将の黒田孝高が箱根に行ったまま帰って来てなかったので、素早く動けず、爆発の餌食となった模様。


蒲生隊は途中で宇喜多秀家隊と合流、箱根の早雲寺を目指すも、先行して寺に入った何名かが突然倒れたので危険と判断し、箱根を通過し山中城を目指した。




宇喜多秀家隊


前述の通り、偽使者の換言に乗り進軍している途中に本陣が蒲生隊と出会い、事情を知った宇喜多隊は先方衆を戻し蒲生隊と共に箱根から山中城を目指した。




小早川隆景隊


元々、小早川隊は尾張の留守居役だったが、途中で天下人の猿長に呼ばれ手勢100騎程で在陣していた。なのでとても合戦に参加できる人数ではない。


そこに、世鬼から箱根の異変を知らされ、逃亡を強く勧められたので伊豆方面に逃げ、毛利方主力の水軍に合流しようとした。海岸まで出たあと世鬼が用意した舟で毛利の小船を呼びにいき、馬は海岸に棄てたが全員乗船することができた。


安宅船で安国寺恵瓊ら水軍の主力と合流した際、箱根で起きてる異常を軍内で共有したが証拠がないので、他の隊には知らせなかった。


孝太郎のアルキメデス熱光線で帆を焼かれたのは、正に彼ら毛利の安宅船である。


小船に分散して乗船し、相模湾から逃げ出した彼らは、沖合で待っていた九鬼水軍に救助され、九鬼の本拠・志摩を目指すことになる。




6月9日時点で小田原を包囲していた隊の内、明らかに生存が確定している隊は、九鬼水軍と合わせて、わずか4隊である。


他の武将たちは、死亡したのか落ち武者狩りにあったのか、未だ何処かに潜んで逃げようとしているのか現時点では明らかになっていない。

覚えていますか?「進撃の巨人」。序盤の「現在公開可能な情報」という項を読む度に壁の向こうはどんな世界が広がっているんだろう?と胸躍らせたものです。

本作は舞台を戦国時代としているため、未知の世界の想像力を掻き立てるような要素は皆無ですが、大好きだったあの作へのリスペクトを込めてこんなタイトルにしてみました。

諫山先生の次回作を早く読んでみたいですが、あれだけの大作を書き上げた後ですから充分な充電期間も必要なのでしょうね。気長に待つことにします。

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