1598年8月8日 軍務省
今回は軍務省というか日ノ本軍についての話だ。
1.軍旗の制定
現代で日本の国旗と言えば誰もが日の丸を連想するが、この時代の日の丸は戦国武将が各々使用していた経緯があり、日ノ本の旗という認識とは少し違ったのだ。
そこで、俺は日ノ本軍を象徴する旗として旭日旗を採用した。
これは”重工あるある”の一種で戦前は軍事企業だった伝統がある重工では、もう使用されていないモールス信号を覚えさせられたり、現代では一般的ではない旭日旗を描かされたり、新人虐めという訳ではないが、この種の事を知っているのが一人前の重工マンと見なされてきたのである。因みに12月8日を”今日は開戦記念日だ”と称するのも重工マンの因習の一つだ。
言うまでもないが、重工マンが特に戦争主義者だとか、暴力的な思想に染まっている訳ではない。あくまでも、企業に基づく因習のような者であり、ジョークの一種と捉えている人が大多数だ。そんな訳で、俺はモール信号も覚えていれば、旭日旗も描けるのである。
戦国時代にも「旭日」の意匠はあり「日足紋」と呼ばれ一部の大名の家紋になっていたらしいが、化学染料で鮮やかな赤に染め抜いた鮮やかな旭日旗は、仕官した武将や兵の目を惹き、直ぐに新たな軍旗として定着した。
では、国旗は?今の所、俺から幕府に国旗を制定するよう働きかけていないので、菊の御紋か北条の三つ鱗が事実上国旗なのだろうと思うが、外交も条約という概念もないので国旗が登場するのはまだまだ先の話だろう。
2.軍務地
十三湊と男鹿半島から秋田地方、木更津湊と房総半島、下北半島と陸奥湾、釜石地区、新津油田地域、伊豆半島西岸、渥美半島と三河湾、佐世保港。これらが軍用地だ。これに蝦夷、樺太の油田、択捉、国後のチタン砂金地帯も軍用地に含まれ、元々住んでいた人以外の立ち入りは制限されている。そして、作州・人形峠。山間のこの地は人も住んでおらず軍事秘密の保持に絶好という理由で、軍事研究所が開設された。余談だが、小田原城のある相州は天領となった。相州の税収は朝廷に入る事になる。
3.軍務省組織
大将軍:伊勢直光、補佐:北条氏勝、蒲生氏郷、真田昌幸
軍は主に以下の三方面軍に分けた。
・征北将軍:伊達政宗、副将:真田幸村、真田衆、ニブフ族
(シベリア担当:主力となる軍団)
・征南将軍:北条氏規、副将:立花宗茂、倭寇
(東南アジア担当:外交を主体とする)
・征西将軍:伊勢直雷・甲斐姫、津軽為信、秋田実季、羽黒党、真田衆
(明国東北部担当:女真族部隊と接触したら外交を主とするが、戦に備えて島津・雑賀党も合流させる予定だ)
軍務施設庁:前田利長
(旧資部省だ)
以下は特命秘密部隊
豪州特命隊:服部半蔵以下伊賀者他
ヌエバ・エスパーニャ工作隊:和田惟長以下甲賀者、蜃以下歩き巫女。
明国南部工作隊:禍
渤海・黄海工作隊:世鬼




