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落ち武者・歴史は知らない理系リーマン、化学チートで戦国を駆ける   作者: ディエゴ
第一章 包囲されたはじめての街
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1590年4月5日・早雲寺

各所で一通り、指示伝達を終え、夕刻、館に戻ると、大きなニュースが入ってきた。


猿人族のボス部隊が箱根山を下り、麓の早雲寺に入ったというのである。


しかも、寺の僧や手伝い達を殺しも追い出しもせず、そのまま働かせているという。


これは朗報だ。というのも早雲寺には、常時風魔の者が2,3人僧として入っているからである。忍び仕事で僧に扮することもあり、仕事を終えて小田原に帰還した者は、僧の所作を磨くため、早雲寺で僧に扮しているのだという。


更に賄いとして風魔の女二人が出入りしている。


これで、猿長の動向はかなり詳細に入ってくるようになった。


早雲寺には現代日本でも行ったことがある。確か背面は丘でハイキングコースになっており、その向こうには早川が流れていた筈だ。この世界ではどうなのか尋ねた所、概ね同じ地形のようだ。


更に敵が箱根山を引き払ったのなら、例の鬼涌谷にも行きやすくなったと言える。


早速、火薬製造場にいた風魔の者を呼び出し、作戦を練ることにした。


これは、ご隠居様にも親方様にも伝えていない、風魔の一部の者しか知らない超極秘作戦である。


もう一つは、早雲寺に賄いで出入りしている女と風魔の郷から緊急に呼んだ毒の専門家に命じて毒殺の研究に入って貰った。先ずは、猿長が何が好物かを知るところから調べていく予定だ。

(史実での小田原陥落まで、あと92日)

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