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落ち武者・歴史は知らない理系リーマン、化学チートで戦国を駆ける   作者: ディエゴ
第一章 包囲されたはじめての街
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1590年4月5日・新式種子島

鋳物工場と泡盛醸造所のあとは、木工師と細工師を集め、新型銃の開発を依頼した。


それは、以前、細工師がバネを作っている事から思いついたスプリング式エアガンだ。


と言っても、俺は化学者であり銃の専門家でもガンマニアでもないので、エアガンの詳しい構造は知らない。

ネット動画でちょっと見たことがあるだけなのだ。

なので、覚えている限りの形と構造をスケッチ、実際の開発は試行錯誤してもらうことにした。


先ずはバネ、これは火縄銃で使うような形とは違って、コイルのようなぐるぐる回っている奴だ。現代人にはこっちの方がバネとして一般的だ。こいつを銃身の内部後方に設置する。


次いで、コッキングという銃下部の取っ手を曲げ、また伸ばすことにより空気を銃内部に充填しバネの圧縮を行う。


次に、引き金を引くことで、圧縮されたバネと空気のエネルギーを開放、バネ前方にセットしたカートリッジに入っている銃弾を射出する、


なんとも簡単な説明だが、本当にこれくらいしか知らないのだ。これだけで新規開発しろとは無茶振りも大概である。


それでも、今までに無いものを作るとあって職人達のやる気は凄い。鉄砲鍛冶にもアドバイスを求め研究してみると言ってくれた。


因みにボルトアクションという取っ手を上下ではなく前後に動かすことで空気充填する方法もあるとも話したが、自分でも構造は全くわからないので、こちらは無理しないで研究してほしい旨伝えた。


さて、梅雨までに、試作品一丁でもできてるとよいのだが・・・


尚、細工師には大筒一門の改良許可を親方様、ご隠居様から出たことを伝え、一門完成したら試射をするよう言われたと伝えたら、『大筒に”竜掘り”ができる』と大喜びだった。彼らはこの件には余程自信があるようだ。

(史実での小田原陥落まで、あと92日)

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