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内政で得られたもの得るものまとめ

・ヨードチンキ:外傷消毒液


・窒素・リン・カリの化学肥料:伊勢家は農地が少ないので他領への輸出主力商品


・酸化カルシウム・生石灰きせっかい:微生物の殺傷消毒用。水害後の消毒用


・次亜塩素酸ナトリウム液:井戸消毒用。味が悪いのが難点。水害後の消毒用


・ガス火付け具:要するにガスライター。ボンベや缶が開発されてないので、ガスの充填に房総まで来る必要があるが、商人と顧客とで定期交換契約することで解消した。従来の火起こしより遥かに簡単だが、火事が怖いので超高級品扱いである。


・消火器:水槽に手押しポンプを付けた品物。火付けが楽になる以上セットで販売する。


・ガラス器:レースグラス。色ガラス。サンドブラストによる模様がついた物もある。伊勢家の主力工芸品である。弥助が持ち込んだ茶入れをヒントにコアガラスで製造したガラスの茶入れもある。何れも超高級品である。


・アルコール消毒液:妊活にも貢献するというおまけ付きの品。庶民でも手が出る価格帯の商品だ。


・塩化ビニール:温室栽培に使用する。当面指導者付きでの販売となるので数は出せない。指導者の人件費が絡むので高級品だ。


・椿油:伊豆諸島産の品。油としても美味だし、加工した石鹸も香りが良い。何れも高級品である。


・枇杷・橙ら果実:安房の山地は日当たりも良く果実が良く育つ。橙・柚子といった柑橘系に最適。女衆の努力で甘みも増しかなりの高級品に育ってくれた。というか今までほったらかしだったのが、肥料や水をやったり、適度に剪定をしたくらいらしいが、ちょっと世話をするだけで果実はこんなに美味しくなるんだ!もう少し糖度が増せば砂糖(果糖のこと)も採れるだろう。

安房の傾斜地では、いずれはオリーブの栽培にもトライさせる予定だ。


・障害者の社会参加:伊勢家の商品ではないが越後の上条君が”上条植え”という素晴らしい結果を出してくれた。今後も塾の拡充と障害者差別の解消は伊勢家のみならず北条領内、最終的には日ノ本全土に広げていきたい。


・双子、三つ子差別の解消:これは褒め殺し作戦と年貢軽減策が効いたのか、最近では、とうとう偽双子を申告してきた集落が現れたという。同時期に産まれた赤子を双子として、届け出たらしい。当然、元歩き巫女相手にそんな嘘が通じる筈がなく、厳しく罰せられたらしいが、ここまで来れば、差別はもう根絶同然ではないだろうか。


・工科義塾の開校:全ての講義を俺がやるわけには行かないので、現在、二曲輪から二名教師として育成中だ。あとテキストの作成も急務だが、反幕府勢力に渡らないようセキュリティの確保も課題。開校まで早くて5年。いずれにしても、この世界の最高学府となるだろう。


・陶器:北常陸の主力産業の一つ。南常陸の笠間焼、下野の益子焼はこの時代まだ存在しないが、北常陸にも陶器に適した粘土は有り、特に久慈地方の八溝金山付近では優良な粘土が取れたので早速陶工を招いて作陶を始めさせた。

そして、俺流のアレンジを一つ加えた。それは「飛び鉋」という技法である。元々、重工時代に九州に赴任している時、地元の陶芸教室にお付き合いで行った時に学んだ技法だ。確か秀吉の朝鮮出兵で朝鮮から連れ帰った陶工が広めた技法と聞いた記憶がある。この世界では朝鮮出兵はないから、間違いなく日ノ本唯一の技法だ。繊細な模様付けで商人からの評判も上々。今では高級品に育ちつつある。


・団扇:木更津駐在時代にお年寄りから聞いた千葉の伝統工芸品である。この世界では扇子は見たが、団扇をあまり見ないので、お年寄りや子供の内職として取り入れた。今はまだ貧弱な品だが慣れてくれば、元の世界同様、房州団扇として育ってくれるだろう。


・佐渡の野菜:密貿易船から仕入れて佐渡で栽培を始めた、南瓜、芋などの野菜類は順調に育っているそうだ。温室栽培に化学肥料も加われば、将来は一大産地に育つだろう。


・金山銀山:各地で採掘している金・銀だがあえて出荷を止めている。というのも、金銀を放出してまで外国から取り寄せたい物がないからだ。石油やボーキサイトは欲しいのだが、この時代はまだ採掘も始まっていなければ輸送手段も確立されえていない。


・八丈島のサトウキビ:雄二と甲斐姫が帰ってこない。琉球の農家がいるそうだから間違いなく上手くいくだろうが、半年以上もハネムーンとは許せん!(怒)


ーーーーーーーーーーー 第三章 内政編 (完) ーーーーーーーーーーーーー

第三章いかがだったでしょうか?まだ応援ポイントを付けていない読者様におかれては

下記↓の☆☆☆☆☆をいくつでも結構ですので付けて頂けないでしょうか?

よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] 二人が戻る事はないでしょう。三人となって戻るのでは? よっ、伯父ちゃん(笑)。
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