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落ち武者・歴史は知らない理系リーマン、化学チートで戦国を駆ける   作者: ディエゴ
第一章 包囲されたはじめての街
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1590年4月3日・出来るか新兵器?

今日の日にちが判明したので、史実の小田原城陥落までの残り日数を記載することにしました。

年は西暦にしますが、日にちは旧暦で記載します。

さっきまでは、鯨のデカさと寒さのせいで頭が回らなかったが、実は俺の中で一つの可能性が浮かび上がっていた。


鯨、つまり獣脂。硫黄と硝石。大量に余った珪藻土。

これ、ダイナマイトが作れるんじゃないか?

途中の工程でエステル化が必要だが、これは焼酎でなんとかなるだろう。


作業には強酸を使用するが、幸い高い耐酸性を誇るガラスの原料である珪石が大量にある。ガラス容器もなんとなるだろう。そういえばプラチナ(白金)も酸には強かったな。意外なところで活躍してくれるかもしれんぞ、偽硝石。


まあ、正直、この世界の材料でどこまで行けるか分からないが、ニトロもどき、ダイナマイトもどき、が作れれば上出来だろう。

ただ、作業には危険を伴うし、なにより人手も必要だ!

例の大筒へのライフリングの件も併せて、親方様・早雲様かな?に相談したほうが良いだろう。


ずっと、黙って歩いている夕に声をかける。


「鯨屋(あの地下室はそう呼ぶことにした)でも、俺は頼りなかったか?」


『ええ、ホント、別人になってしまったかのようです。あんなに寒がって』

『でも、今歩いてるときは気味悪いくらいに機嫌良さそうですが、何かあったのですか?』


「いや、思ったのだが、忍びに威厳やらが必要か?そんなの相手を警戒させるだけだろ?普通の武士ならともかく、忍びなら相手を油断させたり舐められたりする位の方が仕事し易くないか?」


『それはそうですが、でも、以前のお頭は、少なくとも私達には頭領としての威厳を見せてくれていました』


「そうか。しかし、最大の威厳とは態度ではなく成果じゃないかな?夕は20万の獣の大軍を打ち破る策はあるのか?」


『そんなもの、あるわけありません。でも、命じられれば、猿の所でも狸の所でも、体に毒を仕込んで篭絡する覚悟はありますよ。』


なんとも、恐ろしい事を言う。こやつは自爆テロでもする気か?


「では、もし俺が親方様に認められるような策を編み出し、実際に敵の大軍を打ち破って見せたら、その時は、もう頼りない等と言わないでくれるか?」


『それは、分かりました。しかし、お頭、ホントに変わりましたね。南蛮船の中で何かあったのですか?』


「それはまあ、追々話すよ。今は俺を信じていて欲しいとしか言いようがない」


『わかりました』


怖い夕を説得している間に、館に帰りついた。

(史実での小田原陥落まで、あと94日)

執筆しつつ拝読していた、夾竹桃先生の「戦国小町苦労譚」、第106話にもうダイナマイト出てきました。タイトルがほのぼの系っぽかったので漫画版で読んでいて火縄銃が新兵器みたいだったので被りそうもないなと思い、小説読み始めるのが遅かったのです。更に読み進めたら本作では未だ出ていないもう一つのチートというかアイデアも登場してました( ;∀;)

「チートが他作と被らない」をテーマの一つに書いてきましたが早くもとん挫しました。

結局拙作は戦国小町苦労譚様の劣化版二番煎じになりそうです。ちょっと意気消沈気味(-ω-)ションボリ

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― 新着の感想 ―
[一言] 「急げヤマトよ、地球滅亡の日まであと○○○日しかないのだ」みたいな。
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