第54話 エピローグ
第一部第三章、これにて終わりでございます。
どうぞ、お読みください。
〔デイ・ノルド王国〕最南端 王家直轄領〔ノルドサーウ群島〕 ミルベル島
僕ことエギル・フォン=パラン=ノルドは、任せられていた任務を終えて、お爺様たちが、滞在しているミルベル島へと衛剣の二人と共に戻っていた。
ガル叔父上とシルビア叔母上、そしてリウム先生は、父上に今回の反乱について報告をする為、一旦首都〔ハルマ―〕へと、戻っていた。
三人が、戻ってくるまで、ミルベル島で待機をして、その後、〔スカイテール連邦王国〕へと向かう手筈になっていた。
そんな訳で僕は、今セドイスを相手にして魔導チェスをプレイしている。
『YOU WIN』
僕の表示板に、そう表示された。僕は、それを見て何とか勝つことが出来たと認識したのであった。
それを受けてセドイスが、こう言って来た。
「殿下、お見事でございます。少し腕を上げられましたね。」
それを受けて僕は、「ありがとう。」と礼を言うと、そこへ飲み物を運んできてくれたオルティシアが、僕たちに飲み物を手渡しながら、こんな事を聞いてきた。
「はい、殿下。紅茶でございます。それと質問をお許し願います。」
僕は、紅茶の入ったカップを受け取りながら、こう答えた。
「ありがとう。いいよ、話して。」
それを受けてオルティシアは、こう尋ねて来た。
「ありがとうございます。お婆様から聞いたのですが、殿下が、盗賊の襲撃を反乱の前兆と言ったそうですが、何故、そう思われたのですか?」
そう聞かれて僕は、こう返した。
「応援の間での会議の時、デノスタイア伯爵が持ってきた東部の地図で、盗賊の被害を受けていたのは、〔ドルパース伯爵領〕を囲む貴族たちの領地だった。それを見て僕は、他の貴族たちの戦力を目減りさせることが、目的じゃないかなと思ったんだ。反乱を起こしても周りに責められては、一貫の終わりだからね。」
それを聞いたオルティシアは、「成程、そうでしたか。」と納得をしてくれたのであった。
その後は、オルティシアとも魔導チェスをやり始めた僕は、次の目的地である〔スカイテール連邦王国〕について思いを馳せるのであった。
〔デイ・ノルド王国〕首都 〔ハルマ―〕 王城 謁見の間
私ことガーベリウム・フォン・ノグランシアは、陛下に今回の反乱についての報告を終え、最後に反乱の黒幕であったのが、死んでいると思われて私の不肖の息子、ディスーグリア・フォン・ノグランシアであったことを、告げたのであった。
それを聞いた陛下は、こう私に申された。
「大賢者殿、辛い役目を任せてしまい、申し訳ない。」
そう言って、軽くではあるが首を下に向け、謝罪の意を表したのであった。私は、それを受けてこう返答した。
「いいえ、陛下。謝罪は不要でございます。私の決意は、変わりません。ディスーグリアを必ず捕らえ、裁きを受けさせます。」
それを聞いた陛下は、「そうですか。」と了解の言葉を口にされたのであった。その後私は、ガル王弟殿下、シルビア王弟妃殿下と共に、謁見の間から退室し、王妃様方とアリベル殿下、三人の妹姫様方にも同様な報告と、エギル殿下の近況についても話、次の日、エギル殿下たちと合流するべく、首都〔ハルマ―〕を出発したのであった。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
今後については、活動報告で別途お知らせいたします。




