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第47話 詳細と決定

遅くなってしまい、すみませんでした。


どうぞ、お読みください。

 〔デイ・ノルド王国〕東部 メルソニス川 河口 河口からすぐの海上


 僕ことエギル・フォン=パラン=ノルドとガル叔父上、シルビア叔母上、そして王国海兵隊「第二十一武装偵察小隊」を乗せた二艘の武装小型艇が、メルソニス川の河口近くに進出した、王国海軍強襲揚陸戦闘艦「ダザルベス」にへと到着を果たしていた。

僕たちを乗せた二艘の小型艇は、「ダザルベス」の船尾へ向かい、そこで待機した。そして待機して数分後、船尾が開き、開いた扉が着水すると、その先に広がっていたのは、海水が、ある程度の高さに注がれている船尾格納庫「ウェルデッキ」と呼ばれる場所であった。

二艘の小型艇は、「ウェルデッキ」へと入って行き、指定の場所で止まると、「ウェルデッキ」の上部通路からタラップが渡された。

僕は、ここまで僕たちを運んでくれた小型艇の乗組員たちにお礼を言って船を降り、迎えに来ていたリウム先生と合流したのであった。


「リウム先生、ただいま戻りました。」


 それを聞いた先生は、僕に近づくとポンポンと頭を優しく撫でながらこう言って来た。


「よく無事に戻りましたね。がんばりましたね、エギル。」


 僕は、それを聞いてこう返答した。


「はい、ありがとうございます。」


 それを聞いた先生は、「うん、今日はゆっくりと休みなさい。」と言ってくれたので、叔父上と叔母上、そして「第二十一武装偵察小隊」の隊員たちにも挨拶をして、僕が滞在している部屋へと戻ったのであった。

そして部屋に戻ると装備を外して、着替えの服を持つと艦内のお風呂に向かい、そこで体を洗い、湯船に浸かって疲れを取った後、風呂から出で持ってきた替えの服装に着替えると、部屋へと戻り、ベットに入って就寝したのであった。






 〔デイ・ノルド王国〕東部 メルソニス川 河口 河口からすぐの海上


 私ことガーベリウム・フォン・ノグランシアは、エギル殿下たちが、現在反乱を起こしている元〔ドルパーズ伯爵領〕から持ち帰った、証拠の品を分析している所である。

その中でも私が注目しているのが、タルドマン・フォン・ドルパースが、書いていた日記であった。

私は、今回の反乱の経緯を紐解く重要な証拠として日記を読み始めた。そして以下の内容が、記されていた。


『兄が、不正を働いた。そう知らせを受けた俺は、当主を引退しのんびりと暮らしていた父と共に王都へと急いだ。陛下に執り成しを頼むためだ。家を存続させることを第一に考えながら、しかし王都に着いた時には、俺たちの家は、取り潰されていた。陛下は、俺たちに会ってくれたが、「決定が、覆ることはない。」と言った、それを聞いた父は、余りのショックにその場で倒れてしまった。そして今この日記を書いている数時間前に亡くなってしまった。父は、兄に恨み言を言いながら亡くなった。そして俺も、兄を軽蔑し、蔑むだろう。』


『俺が、貴族じゃなくなって暫くが、経った。現在は、日雇いの冒険者をやりながら生活をしている。そんな中、今王国に北の強欲な王が攻めてきていると聞いた。陛下は、それを討伐する為に軍を派遣し、自らも出陣された様だ。我が国に仇を成す国は、亡ぼすべきだと思う、陛下には、その決断をして欲しい。』


『失望した。陛下は、敵国の新たな王と手を取り合った。我が国を滅ぼそうとした国の王と手を結ぶなど、間違っている。そもそも俺が、こんな生活をする事になったのは、陛下が兄を処断したからだ。それが無ければ俺は、こんな事をやってはいない。』


『とある依頼を受けた。依頼内容は、自生している「ネモミストリア」を取って来てくれと言う内容であった。俺は、心当たりが有ったので、久しぶりに故郷に戻った。故郷に戻る民たちは、いつもと同じ暮らしをしていた。俺は、それを横目に見ながら、目的の場所に行き、依頼の物を取り、依頼主の元へと向かった。』


『依頼主に自生している「ネモミストリア」を持っていくと、大変喜んでくれた。そのお陰かは分からないが、その依頼主から、同じ依頼を指名で受けることが、出来た。だが、その依頼主が求めてくる量は、膨大だった。俺は、依頼主に畑でも十分に纏まった量が得られると教えた。するとその依頼主が、こう言って来た。「では、貴方の元の土地で栽培するというのは、どうですか?」 俺は、それを聞いて一定の金を得ることが出来ると踏み、その申し出を受けた。そして俺の土地を取り戻す戦いが、始まった。』


『依頼主は、俺が土地を取り戻すために支援をしますと言ってある男を紹介してくれた。その男は、どう見ても盗賊の様な見た目をしていて俺は、最初その男を信じなかった。しかし、裏世界の情報にも通じている依頼主が、太鼓判を押す人物である。もし失敗したとしてもこいつに責めを負わせればよいと考え、男と組むこととなった。そして俺たちは、まず土地を取り戻すためには、周りの貴族領からの介入を阻止するべきと考え、〔ドルパース伯爵領〕の周りで盗賊活動を開始した。』


『周りでの盗賊活動は、上手く行っている。パートナーとなった男は、盗賊としてとても優秀であったが、他にも人材の発掘や部下の統率の仕方など、目を見張るものが有った。そして俺は、盗賊たちを討伐しようと動く領主たちの動向を探り、その情報をパートナーに渡し、討伐隊を壊滅させていった。そして周りの領主が、討伐隊を編成できなくなると俺たちは、〔ドルパース伯爵領〕へと向かい、一の森に拠点を構え、今この領を統治している王国の役人ども抹殺する為の策を開始したのであった。』


 その後もこれと似たような文章が続いている。


 私は、その全てを読み終えると、アラン陛下への報告書をしたためた。そしてその報告書をこの艦に待機している飛竜隊の一人を伝令として首都へと向かわせたのであった。

そして反乱鎮圧の為の作戦を練ったのであった。






 〔デイ・ノルド王国〕首都 〔ハルマ―〕 王城 会議室


 この国の王であるアランディア・フォン=フェニア=ノルドは、ガーベリウム・フォン・ノグランシア公爵からの詳細な報告書を読み、改めて命を下した。


「タルドマン・フォン・ドルパースを、討伐せよ。そしてこの者を支えている組織も全滅にせよ。」


 その命を受けた宰相は、報告書を運んで待機をしていた飛竜隊の隊員に正式にしたためられた命令書を手渡し、艦に届ける様に命じた。そして元〔ドルパース伯爵領〕を包囲している貴族たちに対して、進軍を命じたのであった。


 時に反乱の勃発から三週間後の事であった。


お読みいただきまして、ありがとうございました。

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