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第45話 襲撃と証拠

遅くなってしまい、すみませんでした。


どうぞ、お読みください。

 〔デイ・ノルド王国〕東部 元〔ドルパース伯爵領〕 領都〔マーリ〕 領主館


 僕ことエギル・フォン=パラン=ノルドは、叔父上夫婦と一時的に行動を共にしている「第二十一武装偵察小隊」の隊員たち一緒にガル叔父上たちが夕方に仕掛けた発火装置と油によって火災が発生している領主館に攻撃と侵入を行う準備をしていた。


「王弟殿下、半個小隊をお預けいたしますので敵の陽動をお願いします。王弟妃殿下は、遊撃隊を率いて、王弟殿下の側面支援に当たってください。」


 偵察小隊の隊長が、叔父上たちにそう指示を出した。それを聞いたガル叔父上とシルビア叔母上は、両方とも「了解。」と言うと、作戦に参加する十二人を集めると僕たちと離れた場所に向かい、作戦を話し合いだした。


 それを見届けた小隊長は、僕に向かってこう言って来た。


「エギル殿下は、残った我々と共に領主館へと入り、証拠の確保を行ってもらいます。よろしいですか?」


 それを聞いて僕は、「うん、了解。」と返して、作戦の説明を受けて叔父上達の行動開始を待ったのであった。






 〔デイ・ノルド王国〕東部 元〔ドルパース伯爵領〕 領都〔マーリ〕 領主館


 俺は、ガルベル・フォン=マイスト=ノルド。この国の王弟だ。真ん中の兄が、国王になって今の呼び方になった。

そんな俺は、真ん中の兄が国王に即位する直前まで王族でありながら冒険者及び傭兵として各国を渡り歩いてきた。その為、二つ名として冒険王子、傭兵王子と呼ばれている。だが今は、王弟として義務を果たすべく国へと戻り、こうして務めに励んでいるのである。

今回、俺に課された任務は、目の前の屋敷を守っている部隊をこちら側引き付けて、潜入隊を支援する事、その潜入隊には、俺の甥であるエギルが参加している。

すると俺が、持っている魔導通信機が、鳴りだした。何かなと思って出てみると、妻のシルビアからであった。


「ガル、準備は、大丈夫?」


 シルビアが、心配をして連絡を寄越してきた。それに対して俺は、こう答えた。


「大丈夫、エギルたちを守り切るぞ。」


「分かったわ、こっちもベストを尽くすわね。」


 それを聞いたシルビアは、そう答えて通信を終了したのであった。俺は、懐中時計を取り出すと、時間を確認し、俺が、率いている隊員たちに命令を下した。


「よし、時間だ。盛大にぶっ放すぞ。」


 そう言われた隊員たちは、自分たちが装備している魔銃のロックを解除すると、狙いを付けた。

俺も、自分の魔銃のロックを解除すると、狙いを付けて、こう言った。


「地獄の業火に焼かれろ、クズども。撃て。」


 その掛け声を受けて隊員たちは、魔銃の引き金を引き絞ったのであった。


 ババババ ババババ ババババ。


 と規則正しい音が、俺の耳元に聞こえてくる。そして照準器から見た敵は、想定外の場所からの攻撃に対応できておらず、右往左往している状態であった。

しかし、中にはカンが良い者もいる様で、領主館の方へと向かう者もいる。しかし、奴らは目的を遂げられなかった。


 パーン


 一発の銃声が、こだまする。前線から離れようとした者たちは、シルビアが率いる遊撃隊の狙撃によって、次々に行動不能にさせられていった。

暫くすると領主館の方から、白色の光が打ち上げられた。俺の率いている部隊とシルビアが率いている部隊は、それを確認すると、攻撃を中止して、その場から全速力で、後退をしたのであった。

そして予め設定しておいた集合場所へと向かったのであった。






 〔デイ・ノルド王国〕東部 元〔ドルパース伯爵領〕 領都〔マーリ〕 領主館


 僕ことエギル・フォン=パラン=ノルドは、偵察小隊隊長の率いるわずか七人の部隊と共に領主館の裏手から侵入を開始していた。

領都〔マーリ〕の市場で出会ったイスネが、教えてくれた穴から入った僕たちは、周囲を警戒しながらも迅速に建物の裏手の入り口にやって来ていた。

すると建物の表側で、銃声が轟いた。察するに叔父上たちの陽動が、開始されたのであった。

それを聞いた隊長は、部下の隊員の一人に命じて、裏手の入り口のカギを開ける様に指示をした。

指示を受けた隊員は、服の懐からピッキング用の器具を取り出すと、ものの三十秒で開けてしまった。

僕たちは、開いたドアから中に入ると、そこにはキッチンが、広がっていた。

誰もいないことを確認すると隊長は、持ってきておいた図面を取り出して執務室の場所を確認すると、僕たちを率いて向かったのであった。


 執務室の近くに到着すると執務室を守る二人の警備の人間がいた。それを見た隊長は、二人の隊員にとある指示を出した。


「カリオ、イスタ、ショック弾であの二人を同時に倒せ。」


 そう言われた二人の隊員は、魔銃に装填していたカートリッジを取り外して、ショック弾が、入っていると思われるカートリッジを装填し、レバーを引いて弾を込めると警備している二人の人物に対して発砲した。


 パンパン。


 銃声が、響いて二人の人物は、動こうとしたが、直ぐに「ウワワワワ。」と言う声を発して廊下に倒れたのであった。

それを確認した僕たちは、素早くその二人に近づいて気絶している事を確認すると、持ってきておいたロープでグルグルに縛り上げ、猿轡も噛ませて、物置へと放り込んだのであった。

それが終了すると、執務室のドアを裏手のドアを開けた隊員であるセミルが、今度も見事な手際で開けると、僕たちは、執務室への中へと入って行った。


 執務室に入ると乱雑に書類が、置かれている光景が目に飛び込んできた。僕たちは、それを見て全員「うっ。」と一瞬怖気づいたが、直ぐに気持ちを切り替えて、証拠の確保に動いたのであった。

数分間部屋の中を物色していると隊員が、「これは?」と言って積まれている書類から何かを見つけて来た。

それは、タルドマンが書いた日記であった。少し呼んでみるとこの反乱を起こす事が出来た理由などが書かれていた。

その後も探索を続けると証拠の品となる文章が、大量に出て来たのであった。それを僕の腰に着けている「無限収納」に格納すると、素早く執務室から退散し、建物に入って来たドアから外に出ると、僕は、手を空に掲げてこう唱えた。


「照明<ライト>。」


 すると手から空に向かって白色の光が上がった。魔術の行使を終えると、入って来た穴から領主館の敷地外に出て、予め定めておいた叔父上達との集合地点へと向かったのであった。


お読みいただきまして、ありがとうございました。

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