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第37話 散策と龍眼

遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。


どうぞ、お読みください。

〔デイ・ノルド王国〕最南端 王家直轄領〔ノルドサーウ群島〕 ミルベル島


 私ことガーベリウム・フォン・ノグランシアは、王国貴族を代表してエギル殿下たちと共に〔スカイテール連邦王国〕へと向かっている。

そして〔スカイテール連邦王国〕へと向かう最後の経由地点であり、物資補給場所となるのが、ここ〔ノルドサーウ群島〕である。

 この〔ノルドサーウ群島〕は、私が王族に対する教育を止めたが、まだ政治に関わっていた頃に〔デイ・ノルド王国〕第六代国王で在らせられた、ルストリア陛下が、発見された群島である。

ルストリア陛下は、幼少の頃より好奇心が旺盛で、興味を持った事には何でも首を突っ込み、私たち臣下をハラハラさせたお方であった。

そんなルストリア陛下の趣味は、「冒険」であった。これは幼少の頃からの趣味で、国王に即位してからも時間を見つけては、自らが創設した冒険者パーティーを率いて王国や周辺国へと冒険に出かけていたのである。

そしてある時、船に乗り海洋冒険に出ていた時、偶然この群島を発見したのであった。ルストリア陛下は、発見時どの国も領有していなかった群島を〔デイ・ノルド王国〕の領土とし、更に王家直轄領として整備を行った。

そして群島を構成する七つの島の名前を王妃と側妃から名付けたのであった。


 私が、この群島にやってくるのは、実に700年ぶり事である。最初に来た時とは、まだまだ開発途中の島であったが、現在は、他の地方領主の領都に匹敵する規模に育っていた。

私は、そんな街を殿下たちから離れて歩いている。今向かっているのは、私が来た時に開拓されていた村である。

街を出てしばらく歩いていると、ようやく目的の村が見えて来た。

街が、大きくなると周辺の村から人々が、動き活気のあった開拓村は、そのほとんどが人が住まなくなっていく。そして私が、群島を訪れた時に此処に在った開拓村も同様に寂れ、今は廃村と化していた。

私は、しばらくそこにたたずむと後ろに振り向くことなくこう言った。


「ようやく捕まえることが出来ました。監視者さん。」


 そう言い終えると私は、後ろに振り向いた。そこには、地面に現れた私が持つ龍眼の模様の魔法陣と、その魔法陣から現れた鎖で縛られた普通であることが特徴の男が立っていたのであった。






 情報屋の男は、〔ノルドサーウ群島〕を構成する島の一つであるミルベル島の埠頭に着眼した王家専用艦「ノルドイルルストリア」から水兵服のまま降りると、荷物の積み込みと警備でごった返している中を進んで行き、誰も監視していない場所に到着すると一般人の服装に着替えると、埠頭から抜け出し、街の中へと入った。

そしてしばらく辺りを観察しながら、使節団一行の様子を見ていると、大賢者リウムが、一人使節団から離れ、街の中に入ってきたのであった。

情報屋の男は、何かの目的があると思い、大賢者の後を追跡することにした。


 大賢者は、街を歩きながら周りの様子をつぶさに観察していた。大賢者は、何回か停まりながらではあったが、街の観察を終えると、そのまま歩いて町の外へと出て行ったのであった。

情報屋の男は、見失うことないスピードで付いて行く、しばらく後を追っていくと、そこには廃れた廃村があり、大賢者は、そこで歩みを止めていた。

男は、大賢者を追い越そうと思い廃村の入り口に足を置いた時、周りが、光り出したかと思うと地面に何らかの模様の魔法陣が広がり、そしてその魔法陣から鎖が現れ男を、縛り上げたのであった。

 情報屋の男は、「やられた。」と思った時、男の数メートル前に立っている大賢者が「ようやく捕まえることが出来ました、観察者さん」と言って振り向いた。

情報屋は、大賢者の目に現れた光と紋様を見て、驚愕した。そして、こう言った。


「依頼を、引き受けるべきじゃなかったな。」


 その言葉を言い終えると情報屋の男の意識は、途切れたのであった。


お読みいただきまして、ありがとうございました。

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