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第35話 観察と変装

本日、2度目の投稿です。


どうぞ、お読みください。

 〔デイ・ノルド王国〕南部 王家直轄領 海洋都市〔アルカニス〕


 情報屋の男は、とある組織の人物の依頼を受け、エギルたち〔スカイテール連邦王国〕訪問使節団の後を追って海洋都市〔アルカニス〕に到着した。

使節団一行が、〔アルカニス〕の象徴であるアルカニストロ城に入るのを確認した男は、この町の宿で、アルカニストロ城が見ることが出来る宿を探し、町を歩いていた。すると携帯している魔導通信機が、鳴り響き、何だろうと思いながら取ると、通信機から依頼人の声が聞こえて来た。


「どうですかな、首尾は?」


 そう問われた男は、こう返した。


「今、使節団は、城の中に入った。俺は、これから観察できる場所に宿を取って、そこで見張るつもりだ。」


 それを聞いた依頼人は、「そうですか。」と呟くとこう言って来た。


「私たちが、観察場所を提供いたしましょう。」


 それを聞いた男は、「何?」と聞き返した。すると依頼人は、こう言って来た。


「私どもは、今回あるビックプロジェクトを行っております。それを王族に邪魔されたくないのですよ。その為にも貴方への協力は惜しみません。」


 そう言うと、依頼人は、観察場所となる宿屋の住所とこれを言えば特別な待遇が受けられる合言葉を教えてくれた。男は、依頼人の組織が、やろうとしている事が気になったが、深く詮索することはなかった。さらに、サポートはありがたいと思い、依頼人に礼を言って通信機を切ったのであった。

男は、教えられた住所を〔アルカニス〕の市民に聞いて向かった。とそこには、5階建ての立派な宿が建っており、その宿の入り口には、貴族の紋章が描かれた馬車や、商会のマークが描かれた馬車が、止まっていた。

明らかに高級な宿と分かる佇まいであった。

男は、正面玄関から建物に入ると、フロントに向かい、チェックインを開始した。そして依頼人から教えられた合言葉を言った。

すると受付係が、こう言ったのであった。


「会員様のご紹介様なので、部屋をアップグレードさせていただきます。そして今回の宿泊代を通常よりも70%お安くさせて頂きます。それとお部屋の向きをしていただけますが、どちら側がよろしいでしょうか。」


 男は、こう答えた。


「城の方が見える部屋で頼む。」


 そうすると受付係は、「かしこまりました。」と言うと、続けてこう問うてきた。


「何か、御入用なものは、ありますか?」


 男は、そう言われると受付係に「何でもか?」と問うと、受付係も、「何でもです。」と答えたので、こう依頼した。


「最新の魔導式双眼鏡を、手配してくれ。」


 それを聞いた受付係は、「かしこまりました。」と言って、宿泊カードを提示してきた。そして男は、それにサインをする。それを確認した受付係は、後ろに振り向き、部屋のキーを渡すと、こう言って来た。


「お食事は、ルームサービスでお持ちいたします。どうぞ、ごゆっくりお寛ぎ下さい。」


 男は、受付係からキーを受け取ると、魔導式昇降機に乗り、部屋がある階へと上がり、部屋に入ると、荷物を片付けると、カーテンを少し開け、観察すべき対象を確認すると、双眼鏡が来るまで待ったのであった。

それから数分後、客室係が、部屋にやって来て、双眼鏡を持ってくると、男は、チップを渡して客室係を労うと、双眼鏡を受け取り、観察のセッティングをしておいた場所に腰掛けると観察を開始したのであった。


 男が、ホテルで使節団一行の観察を始めて4日後、使節団が城を出て港に向かっているのを確認した男は、急いで、荷物を纏めると、チェックアウトの手続きを済ませ、代金を払うと、使節団一行を追ったのであった。


 男は、第零番埠頭にやってくると、情報屋の伝手を辿って仕入れた、海軍の水兵の制服に着替えて、埠頭に入って行った。

そして、水兵の身分証を使ってとある水兵に成りすますと、「ノルドイルルストリア」に乗船することが、出来たのであった。


そして「ノルドイルルストリア」は、第零番埠頭を離れ、目的地へと進みだしたのであった。

船内に異物を抱えて。しかしたった一人を除いて誰もその異物には、気づかなかったのであった。


お読みいただきまして、ありがとうございました。

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