閑話 ~あるクラスでの噂話~
短さについては開き直ると言ったな。あれは嘘だ! さすがに本当にごめんなさい!
こういうの好きなんでやりたかったんです。
「いっつもスマホ見てる」
「授業で当てられた時しか喋ったの見たことないな」
「授業で同じグループになってちょっと話したことあるけどめっちゃ怖かった。プレッシャーぱない」
「目がこうギンって。瞬きしない感じ?」
「たまに教科書借りに来る勇者がいるよな。三組だっけあいつ仲良いの?」
「帰宅部」
「前、二組のやつがめっちゃ絡んでた。いや喧嘩じゃなくて」
「放課後出ていく動きが極まってる」
「引きこもりだったってね中学の時」
「ずっとイヤホンしてるけど何聞いてんだろ? あの感じでラブソングとかだったりして」
「何気に頭良くてムカつく。いっつも学年上位じゃん」
「前に廊下でプリントぶちまけたんだけどさ。あいつ普通に素通りだぜ!? あり得んくねえ!?」
「ちらっとみたけど結構体締まってて良かったよ、いや体だけだって。そういう意味じゃないって!」
「同じ部活に小学校から同じって奴いるけど、昔は明るかったってよ。考えられんくね?」
「あれが笑顔で挨拶とか、想像できん」
「めっちゃ字ぃ汚くない? 黒板に書いたとき読めん」
「選択で俺も音楽なんだけど、結構歌上手かったぜ」
「中学時代ヤンキーでしょ? ヤバかったらしいよ」
「ちょいちょい鈴木センセーに呼び出しくらってるのって、やっぱそういうことかな?」
「絶対俺等とか下に見てる」
「ていうか俺等なんか眼中にないだろ」
「結構優しかった。ダメ元で数学教えてって頼んだら丁寧に教えてくれたの」
「これ私が言ったって絶対ばらさないでよ! 明石くん前に彼女のいたんだって! めっちゃ意外じゃない!?」
有ること無いこと言われてんぞ明石ぃ!
細かく全部を書かずに、読み手に察させる文章力が欲しい。