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ヤクザとオタク

「おいオタク、どうすんだよ!」


「ミーシェールゥゥー!!よりにもよってこんなデンジャラスな人間と異世界で二人きりだよおおおおぉ~」




それなりに人通りがある大通りの真ん中で立ち止まっているが、城下町の人々は彼らの半径一メートル以内には近付いてこないので心置きなく立ち往生する2人。

白いペラペラしたローブを纏い、かみ合わない会話をしている怖い顔の男と人形抱しめた男。

城下町の人々は彼らに必死で目線を合わせないように足早に立ち去る。

懸命な判断だ。


「っつったく、亀のおっさんにも逃げられるし…」


「シャロルかと思ったら髪の長い老婆だったなんて…老婆がツーテールで赤いリボンをつけてるなんて…神への冒涜だ…」


ブツブツ呟く2人。

いったんバラバラになってしまってから厳蔵と安藤泉は合流したのだが拓斗とピストニカが見つからない様子。




「おーい!ガキーっ!魔法使い三分の一―っ!どこ行きやがったぁぁ~っ!!」


厳蔵が両手をメガホンの形にしてとりあえず叫ぶ。

安藤泉は突然叫びだした厳蔵にびびり、他人のふりをして距離をとる。


「やみくもに叫ぶとは考え無しにもほどがある……なんてアホなんだっ!原始人っ!アウストラロピテクスっ!ミドリムシっ!単細胞生物っ!!」



「なんだとぉ?!聞こえてんぞヲタクっ!!」


ギロリと睨み拳をふりあげる。


「みぎゃあっ―――――――!!」


掴みかかられる直前に安藤泉が逃げる。

こらまてオタクっ!とか叫びながら厳蔵が追いかける。



そのまま厳蔵と安藤泉は知らぬ間に細い裏道に入りこみこんなことしている場合じゃないと気付くまで仲良く(?)追いかけっこを続ける。


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