表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/46

ポ七や田

書いてたとき(10年以上前)はガラケーだったり描写がおかしいとこがあるので気がついたら直したりしつつ。

「七瀬ちゃん元気ないわねぇ、アケミさんも一緒だとよかったのにねぇ」


城で分かれてからあまり喋らない七瀬を心配しやす子がオロオロと声をかける。


「え?ああ、気にしないでください。私もともとそんな喋る人間じゃないんですよ。

…必要最低限のツッコミはいれますが。

このメンバーならそうツッコミまくることもないしとても楽です。

やす子さんと一緒でよかったです…あ、田所さんも」


田所が潤んだ瞳で見るので最後のはあわててつけたした。


「そお?それならいいのだけど…。」


そう言いながらやす子がぐるりと街を見回す。

七瀬はスマホで撮った地図を待ち受け画像にしてすぐ見られるようにする。

田所はオロオロと挙動不審に歩きポレントが三人の後ろをのんびり付いて歩く。




この街は大雑把に見ると大きな楕円形をしている。

獣や敵襲にそなえて楕円形の外側には簡単な柵や壁があり数キロごとに見張り兵が立っている。

そうとう怪しい人間でない限り外堀を越えて城下町に入るのは簡単で検問などは無い。

そして城下町の中心からやや南側に城が建っている。

城の周りにはそれなりに頑丈な外壁があり東西南北と4箇所の入り口から入る事が出来る。

正門は北側だがもちろん他の入り口すべてに兵士の見張りがついている。

(アホな門兵がいたのは裏口といわれている南門、警備が手薄)

平和な国で治安も良いので城に入るのにもそんな厳重なチェックはされない。

一度入っってしまえば出るのはノーチェックなのでとても楽。


城下町の柵の外にも住んでいる人間はいるし、自分達で兵を雇っている身分の高い貴族は敵国の襲来に対応できるように城下町の外に居を構える。

有事の際は城下町に敵を到達させぬようくいとめる役目もある。


そんなわけで国王に次いで身分が高く財力もある『公爵家』は城下町の外、北に馬で三時間ほどの場所に屋敷を持っている。

公爵令嬢がさらわれたのは城下町から北に小一時間程の場所らしい。


なので七瀬・やす子・田所グループは城の東側から、拓斗・厳蔵・安藤泉グループは城の西側から城下町を通り各自聞き込みなどをしながら北の『裂け目』でおちあう事にした。

アケミは案内人と共に城周辺の様子や有名な場所などを見てまわっている。



城を出てすぐの場所は拓けていて足元には芝が植えられている。

手入れされた花壇や等間隔に置かれた木のベンチなどがあり民が集う憩いの場のようになっているらしい。


そこを抜け東側に少し歩くと色鮮やかな布を張った簡単な出店や牛や馬を繋いだ荷車に山ほど果物を載せ売っている移動屋台。

布を直接地面に広げ商売をしている人間などで活気づいている。

一般的な住居はだいたい二階建て位で白い壁に赤や緑の屋根が多い。

少し裕福そうな家は庭もあり三階建てやレンガづくりの建物なども見受けられる。


「昔のイギリスとかオランダとかヨーロッパ系の品の良い田舎町って感じ」


七瀬が屋台をひやかしながら歩く。

根っからの買い物好きらしいやす子は目をキラキラさせてあちこち覗いては街の人間に話しかけたりしている。

田所は人目が気になるのかポレントの後ろに隠れおっかなびっくり歩いている。


「あ、あの。やぱっりこの白いローブ目立つみたいですね…。なんか周りのみなさん見ている気がします。」


びくびくキョロキョロこそこそしているので自分から余計な視線を集めているのだがその事には気付かぬ様子。

だがまあ7人から3人になったとはいえオバQのようなその格好はそれなりに人目をひく。





「そうだね、そのペラペラした白いローブって普通は遺体を埋葬する時に着せる奴だしね。

やっぱり町を歩いて情報収集するのには悪目立ちしちゃうかもね。先に服を着替えた方がいいかもね」


微笑みながらポレントがなんかサラリと聞き捨てなら無い事を言った


「…死体を埋葬する時に着せるって言った?」


七瀬が凄くドスのきいた低い声で訊ねる。


「ひっひええ!!こ、これ、これがですか?もしやどなたかのお古だったりするんですかっ?!南無阿見寿限無法華経~っ」


田所が真っ青になってなんかいろんな宗教ごちゃまぜになってる怪しげな呪文を唱え十字を切る。


「お葬式って普通黒なイメージよねぇ。あ、でも幽霊さんとかご遺体には合わせが逆の白い着物だものねー」


やっぱりどこの世界でも白と黒は特別な感じよねぇと やす子がのほほんと感心している。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ