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13話:七郎のプロポース

 その点、横浜は港の海の香り、日の光、山下公園の自然と人も車も決して多すぎない、良い所、やっぱり一番好きな所、また食事はホテルニューグランドが美味しいのよねと言った。食事を終え、少し赤ワインを飲みながら七郎が自分の事を話し始めた。


 1979年にサリーという米国人女性と結婚し2年後、ジョージという名の息子ができた。幸せな家庭を築いて10年が過ぎた1989年にサリーが突然、体調を崩して入院し、白血病で看病の甲斐もなく、翌年、私の腕の中で息を引き取ったと恵子に話した。


 今でも、サリーの写真は、名刺入れ、肌身離さず持ち歩いているんだと言った。恵子が、よかったら写真見せてと言うので見せると、わー綺麗な人と言った。若い時で、さぞかし残念だったでしょうねと言い、目にいっぱいの涙を浮かべた。


 七郎は、嫌みの1つでも言わないかと内心、どきどきしていたのだが、涙を浮かべたのには驚いた。でも七郎さんのような素敵な男性と結婚して、きっと、幸せな人生だったに違いない、そう言う意味では羨ましいわと続けた。この話を聞いていた七郎は、恵子のやさしさを知り、結婚を決意した。


 翌月、七郎が、恵子に元町でも行って、食事し、買い物でもしようと誘った。食事の場所は、中華街の美味しい店がいいなと、七郎が言い恵子にどこが良いと聞いた。それなら聘珍樓を予約しましょうと言うので任せると言った。


 当日は、オシャレして出かけた。聘珍樓は、中華街の真ん中にあり、大きな座敷で2人きりで、運ばれてくる料理を食べた、どれも確かに美味しい。恵子が美味しいでしょ、多分、日本で一番美味しい中華料理店だと思うわと言い笑った。


 食事の後は元町で何を買ってくれるのと七郎に尋ねるので、それは秘密、行ってからのお楽しみと言った。意地悪ねと七郎の胸を叩いた。中華街から歩いて、橋を渡ると元町商店街。七郎が、スタージュエリーの前で足を止めて、突然入るとビックリした恵子が、えー宝石と叫んだ。


 七郎が結婚指輪だよと言うと、涙を浮かべて恵子が抱き付いてきた。七郎が、ゆっくりとした口調で、結婚しようと恵子に言った。その時、恵子は、あまりのショックに泣き出した。ひとしきり、泣いて、やっと落ち着いて、ありがとう、本当に恵子を選んでくれて、ありがとうと言った。


 これには、普段冷静な七郎もうっすらと涙が浮かんできた。店のドアを開けて、少し落ち着いた恵子に結婚指輪を選んで下さいと言った。初老の店員が微笑みながら結婚指輪をお探しですか、何か、お好みのものがありますかと聞いてきた。恵子が、特にないのですが、何がおすすめですかと聞いた。


 すると、お二人の名前を入れたダイヤモンドをちりばめた結婚指輪なんて素敵じゃないですかと見本を見せてくれた。名前と結婚記念日をいれたものがこれで、こっちは内側に彫ったもので、外側からは見えませんと説明してくれた。


これを見て、恵子が内側に記念日とイニシャル入りのこれが良いと思うけど七郎さんがどうかしらと聞いたので、良いんじゃないと答えた。そのため、指輪を購入する事にした。イニシャルは、わかるけど、結婚の予定日は、まだ決めてないだと、おどけた口調で言うと、みんなで笑った。


 日程が、決まったら教えて下さい、そのように彫るようにしますからと言った。お支払いはと言うと、お渡しの時にちょうだい致しますと丁寧に答えてくれた。結婚指輪も決まって、今晩は、ホテルニューグランドに泊まっていこうと、七郎が言うと、恵子が、それで、決まりと叫んだ。


 帰り道、結婚式もニューグランドが良いなと恵子が言い、それでいつ頃が良いと聞くと暖かい、4月の中旬の日曜。これで、ホテルニューグランドで2008年4月16日の日曜と決まった。新婚旅行は、4月28日から5月2日の5泊6日で、日本1周、新幹線と特急電車の旅を計画した。


 ホテル行く途中でウチキパンでパンを買った。ホテルに到着しフロントで来年、結婚式をしたいといい、まず先にチェックインした。もうこの時間ですとウエディング担当は帰ったので後日、結婚式のことを後日、伺うと言うことで良いですかと言われ、ウエディングの厚いパンフレットを渡してくれた。

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