104ページ目 下準備?
準備回になりますので短いです。
ん?いつもとそんなに変わらないか?
「・・・。というのが今日の騒動の事の顛末です」
私は今日のルビアさんの襲撃事件をクロード陛下に報告しています。
報・連・相 大事。
「そうか、大儀であった!下がっていいぞ。というと思ったか!?どうするつもりだ?これから!」
「どうする、とは?」
「竜族はな、強い竜を倒した者を襲う習性があるんだよ!そいつを倒せば間接的にその竜を超えたってな!」
「なるほど、ルビアさんには勝てなくても人間な私には勝てる!という事ですね?」
「そうだ。この問題があるから長らく触れられてこなかった問題だがお前はどうするつもりだ、クロ?」
「?どうもこうも前提が間違ってはいませんか???」
「何?」
「今まではその竜を倒してしまったところに他の竜が次から次へと襲って来て問題だったようですが、私の場合はルビアさんはピンピンしてますし、リッターさんとゴートさんも問題ありません。他にもいくつか案はありますので、ご心配なく」
「その案、聞かせてもらっても?」
もう、なんですか、心配性ですねー。
仕方がありませんね、お教えしましょう。私のプランを!
「まず、襲って来る竜たちにはルビアさんに対応していただきます」
「いきなり丸投げ!?」
「いえいえ、ルビアさんという強力な壁がいれば襲ってきた竜も止まらずにはいられないでしょう?」
「そ、そうだな」
「次に、今検討中の空中戦力を確立しようと思います」
「空中戦力?」
「はい、竜騎士とか言えば分かりやすいですか?大人が乗れるくらいのワイバーンに戦士が乗って戦う予定なのですが・・・」
「ふむ、そのワイバーンは何処から?」
「それは秘密ですが、目処はついています。後はこの兵に対竜用の装備を完備して大体単位で挑んで丸っと素材をいただきます」
「素材をいただくとはどういうことだ?」
「お父様!クロは自分に挑んで来る冒険者たちでさえ【善意の募金者】と呼んで倒した後は装備をはぎ取って冒険者は放り出して、装備はそのまま転売してしまっています。今回の場合ですと」
「竜は捨てる部分が無いですからね!お財布が潤います」
「はぁ・・・」
何でしょうか、その落胆のため息は。
これは私個人の保有する戦力で出来るとても素晴らしい方法だと思ったのですが・・・。
「お前は何処を目指しているんだよ?」
「いえ、もうとくに何も目指しては・・・」
「嘘だろ!?発想がもう魔王だよ!ってそうか、現に魔王か・・・」
「ええ、まあ。そうですねー。あと目指すならさらに効率よく竜を倒せるようにすることですか?連携に竜・騎士の強化、当然武具強化やることは一杯ですね」
「わかった、好きにしてくれ・・・」
王様、ソレなんて言うか知っています?丸投げって言うんですよ?
横槍を入れないでくださいね?投げたのソッチですからね?
「あと、この手紙をお願いします」
「コレは?」
「イヴァン陛下への報告書です」
「ああ・・・分かった」
無表情で返事をされても、分かりにくいですよ?
「もう一つお願いがあるのですが・・・」
「何だね?」
うっ、怒っていらっしゃる?
流石に勝手にルビアさんを配下に加えたのはわずかったでしょうか?
しかし逃がしてしまっては報復される可能性も・・・。
「ルビアさん!」
「え?何?ワタシ?」
「はい!脱いでください!」
「は!?」
「国王様のお怒りを鎮めるにはもうルビアさんにひと肌脱いでいただくしか!」
「おい!コラ!クロ。貴様!俺を変態みたいに言いやがって!」
「! ダメですよ!リーズお嬢様達には絶対にそんなことはさせられません!」
「ちげーよ!誰が頼むかそんなモン!」
「お嬢様達には魅力が無いと?」
「お前が振ったんだろうが!話を聞けよ!?メンドくせえなぁ・・・」
「お前のお願いってのは何だ?」
「はい、前日のフロリアーヌ様とのお約束を果たす為に街へ買い物へ行こうと思うのですが、誰か案内できる方をお願いしたいと思いまして」
「それなら最初からそう言えよ、疲れる・・・」
だって明らかに怒った様な感じでしたよ?
私の小市民レーダーに危険度最大で反応しましたよ?
「案内なら私がするわ」
「聖さん」
「今日は助けてもらったしね」
ありがとうございます、聖さん。
クロード陛下とはずいぶん違いますね。
「後、明日今日一緒に戦ったメンバーも呼んでもよろしいですか?」
「ほう、どうしてだ?」
「曲がりなりにも、ルビアさんに怯まずに立ち向かった勇敢な方たちに何も無いのはどうなのですか?」
「お前が一人でやったのだろう?」
「そんな!皆さんの協力があったからこそ!ですよ」
「ああ、分かった分かった。どうせ料理するのもお前だ。好きにしたらいいさ」
あっれー?こういう場合て王様は何か偉そうに褒美とか出さないといけないのではないのですか?
少なくとも聖さんは頑張っておられましたよ?
「クロちゃん。今回、私たちくらいの活躍だったら役に立たなかったのと大差ないから・・・」
「そうですか・・・。ですが、ルビアさん撃退?の打ち上げはしますのであの方たちも呼んでくださいね。服装は学生服でいいと思いますし」
「私の目の前で言う事?」
「時間は明日のお昼ごろで!シャル様、お城の入城関係ってどうにかなります?」
「ちゃんとした書類を準備すれば大丈夫よ」
「そうですか!ではお買い物に出発ですね!」
「城の食材では不服か?」
「まさか!個人的に見てみたいだけですから。お城の食材もアテにしていますね?」
やはり異世界!見た事のない野菜やら果物屋らがわんさとありますね。
お肉類だって見た事ない物の方が多いです。
美味しそうな物は買ってみての歩く食べ歩き楽しいです。
この世界では娯楽はほとんどないですしね、食べ歩きも立派な娯楽です。
お、コレは・・・。
この世界にもあるんですね、え?安くないですか???
あー、なるほどそういう理由ですか。
その後もブラブラしていると様々な美味に出会いました。
さて、腕によりをかけて作りましょうか。
聖視点
あの、ルビア・ジェノ・バハムートを仲間に加えることが出来た。
素晴らしい、コレで他の竜の脅威から人々を守ることが出来る!
打ち上げをやろう!
まあ、いい。皆頑張ったんだ、あの学生たちも参加する権利はあるだろう。
お城で女王様の約束もあるからメンドイし一緒にやろう!
は?
何故、王族の方と一緒に食事をしないといけないのだろうか?
全ては国王陛下がクロちゃんに丸投げした所為だ。
私は別々で全然問題無かったのに・・・。
今、私たちは街の市に来ている。
夕方少し前なのでピーク時よりも人通りは少ないけれど、それでも結構な人数が行き来している。
クロちゃんは様々な食材屋により食材を買い込んでいる。
一体どのくらい作るつもりよ?
料が既に10人分超えているのだけど!?
と、明日の食事会に備えて買い物をしながら案内中に美味しそうな物は買って食べている。
ああ、スマホが懐かしい。オシャレしたい・・・。
この世界でオシャレできるなんてほんの一握りくらい、一応冒険者である私には無理な話であるが私も年頃の女の子。
やはり我慢できない。
物語にあるような煌びやかな武具はもっと高位の勇者や冒険者が付けるものであって、一国で活躍している勇者≒一般冒険者なのだ。
で、よく見ると皆なかなか良い物を着ている。
学生服の素材が良いというのもあるかもしれないけれど、装備の部分も装飾のしっかりとした良い物だと分る。
アレ?ワタシ勇者って言われているのに何でだろう、この敗北感。
お城に戻ってシャルから手紙を受け取った。
さて、あの娘達来るかしら?
来てくれるわよね?私を一人敵地に送り込んだりしないわよね?
学園に向かって探すと程なくして4人は見つかった。
「勇者様、どうされたんですか?」
「ああ、実は城に行ったときにこの招待状を預かってな。君たちにも是非出席して欲しいとの事だ」
「ええ!?国王陛下が俺に!?」
「あくまで君たちだ。簡単な打ち上げを催されるそうだ。服装はとりあえず学生服で問題無いそうだ。むしろ藩閥しやすいからソレで来てくれと」
「でも、私達マナーとか分からないし・・・」
どうやら失礼にならないか考えているらしい。豪はすでに出来上がっている。
「多少は多めに見てもらえるさ」
「そうね、リーズたちも参加するらしいからそこまで難しく考えなくても良いわよ」
私は出来るだけ軽い感じに伝えた。
王様と王女様と一緒に食事なんて言ったら皆来ないと思ったから・・・。
クロちゃんが張り切っていたけれど、どんな料理が出てくるのかな?
ドレスコード?
主人公はどんな所でも自分の個性を貫き通すんだぜ?
例え神様の前に立つことになったってお気に入りの装備は変えない!
この装備DLCのお気に入りなんだよ!
アンタらに会う為だけに変えられるか!
そしてエライヒトはどんな格好で来られても感情を悟らせないように淡々と必要な事を話し続ける。
偉い人との謁見は意地と意地のぶつかり合いだぜ!
そりゃ無理難題も出したくなるってなもんだ!




